韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

ハードディスクに対する幻想

2006-04-25 00:00:00 | 情報セキュリティ
 このブログでは何度もバックアップの大切さについて触れてきました。読者のみなさんは自分なりのバックアップシステムを構築されているでしょうか。システムといっても大げさなものでなくていいのです。一日一回、手動で大切なデータをPC内蔵のディスクから外付けのディスクにコピーするというのも、立派なバックアップシステムでありバックアップ作業です。

 しかし、私がこれだけ口をすっぱくするくらいバックアップの重要さを説いても、まだ自分のこととして考えられず放置状態の方もいるのではないでしょうか。

 その理由の一つにハードディスクに対する根拠のない信頼があると思います。ハードディスクという記憶媒体に対するイメージとして何となく堅牢であり信頼できるというイメージを抱いている読者は多いのではないでしょうか。

 それに対して、私のハードディスクに対するイメージはこわれものというものです。大切に扱わないとすぐに壊れるし、普通に使っていても数年以内に8割か9割がたは壊れるものというイメージです。最近のPC用のUSB接続の外付けハードディスクは便利で、わが家でも何台も使用ししていますが平均して2年以内に故障しています。

 もっと古いディスクで10年以上も動き続けているというものもありますがこれは例外で、少し以前までの私の感覚だと、ハードディスクの寿命はだいたい5,6年くらいというものでした。

 ところが最近のPC用の外付けディスクの壊れやすさをみているとそれが2年くらいに縮まってしまったというわけです。

 最近のディスクの大容量化と低価格化には目をみはるものがあります。それと引き替えに信頼性が低下したのかと素人考えを抱いているのですが、とにかく、以前よりもハードディスクが壊れやすくなっているのは事実です。

 以前の記事でハイビジョン放送を録画するハードディスクレコーダの話題をとりあげたことがありますが、それにも同じことがあてはまります。使われている部品はPC用と同じなので、大切なライブラリはいつまでもハードディスクに保存しておかないで、外部媒体に保存することをお勧めしたはずです。

 そして、そのお勧めの外部媒体が時代遅れとも思えるテープなのです。わが家には一番古いテープで、22年くらい前に録画したVHSのテープがありますが今でもきれに再生できます。

 市販のビデオテープというのはいかにも頼りなさげですが、構造が単純なだけに意外と長持ちするのです。それに対して現在のハードディスクは超精密部品です。壊れやすいのも当たり前です。

 こんなことを考え合わせてみると、ハードディスクという記憶媒体はあくまで情報の一時保管場所と考えた方がよさそうです。ですから、重要なファイルは必ず複数のハードディスク、映像の場合にはできればテープに保存しておくということを私としては強くお勧めします。

 バックアップは生活習慣です。朝起きれば歯を磨く、顔を洗うということと同じレベルだというくらいに思えるようになれば、皆さんの大切な情報は安泰だと言えるでしょう。

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