韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

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韓国ドラマ「ホジュン~伝説の心医~ (2013/MBC)」について~(7)

2021-02-03 18:03:17 | 韓国ドラマ
 ある日、ホジュンの自宅に首つり自殺をはかり瀕死の状態の娘が運び込まれます。幸い、ホジュンの対処により命をとりとめ回復します。謝礼すら受け取ろうとしないホジュンに対して、娘の両親は大変感謝をします。

 しかし、そのことがドジの母に知られその逆鱗にふれてしまいます。まだ一人前でもないのに、勝手に患者をとって私腹を肥やす気なのかと。ホジュンは医院で仲間たちから袋叩きに遭いそうになりますが、そこへウイテがやってきます。

 娘の治療の際の処方箋をウイテに求められ、みせたところ思いがけずにほめられ、ソン氏(ドジの母)や薬草取りの仲間が驚く中、医院の薬剤倉庫の管理をまかされます。

 そんなこんなで、ホジュンが昇進してしまったので仲間たちは不満をつのらせます。そのうちのプサンポという男が、深夜刃物を持ってウイテの部屋に侵入し、ウイテを脅して医院に伝わる秘伝の医書を出せと迫ります。

 そこへホジュンがやってきて、プサンポを取り押さえますが、ウイテはプサンポを放免し、ホジュンに自分の期待を裏切るなと話します。

 そんな中、ホジュンの妻のダヒも苦労を重ねています。少しでも収入を得ようとして奔走していましたが、ある両班の奥さんから絹の服を盗んだ疑いをかけられ、棒で撃たれてしまいます。

 それを知ったホジュンは自分のふがいなさ、甲斐性のなさを嘆き、いっそ医院をやめようかと思い始めますが、捨てる神あれば拾う神ありで、ウイテのところへ来ていた往診の依頼に自分ではなくホジュンに行けと命令が下ります。

 その患者は、引退した朝廷の高官、前右議政(ウウィジョン)のソン大監(テガム)の奥さんなのでした。

 さて、今回もホジュンの周囲には次々と事件がおこりました。特に、医院ではまだ敵対する人物が多く、味方をしてくれるのはウイテだけという状況で、薬草取りの仲間たちやウイテの妻であるソン氏からも目の敵にされている状態です。

 先に述べたようにダヒもあらぬ疑いをかけられ、人間の尊厳を踏みにじられるような仕打ちを受けることになり、ホジュンはあるいは本人以上につらかったのかもしれません。

 自分と結婚しなければ両班階級の女性として、親はなくしたものの、親せきを頼れば何不自由なく生活を送り、ふさわしい相手と結婚することができるのに、そのチャンスを自ら捨ててこんな不甲斐ない自分の妻になってくれた。

 その思いはどれだけ、ホジュンの心の重荷になってしまったことでしょう。私はこのシーンをみて、一視聴者としてその心中を思いやるにつけ、胸が締め付けられそうになりました。

 ホジュンに巡ってきたソン大監の奥さんの治療の機会。果たしてホ・ジュンはその治療に成功するのでしょうか?次回をお楽しみに。