蔓リンドウ(蔓竜胆)
十数年前 飛騨の山野草を見に出かける方に連れて行って貰う機会に恵まれた時がありました。
山の中の雑草の中に咲くこの花もその方の誘導の元、 記憶をたどりながら
咲いていたところを皆で探しました。
連れて行ってくださった方は山野草が好き、それも自然の中で咲いているところを毎年観に行くという事が趣味でした。
出かけて行っても開花してなかったらそれまででした。
ツル性の細い茎を地面を這わせ、他の植物に絡まりながらリンドウと同じような花を咲かせます。
花の長さは3cmほどで筒状鐘形をしていた。
樹木の下で薄紫色をした可憐な花を見つけた時は本当に嬉しくてたくさんカメラのシャッターを切ったものです。




【果実は紅紫色、花はあまり目立たないが、果実が非常によく目立つ】
このことをネットで見て 実際に見てみたいと思ったものです。
自然や花好きの私ですが自然の中の山野草との出会いは長く続きませんでした。
連れて行ってくださった方は突然直らない病気が判り手遅れで数か月で遠くに行ってしまわれました。車に乗れない私 こういう車で行かなくてはいけないところは思い出の中に詰め込みました。いつも二度と来ることは出来ないだろうという思いで眺めています。たくさんの写し続けた写真はいつ見てもそこの情景が鮮明に蘇ります。

牡丹蔓

