注目を集めるような刺激的なタイトルですが、韓国の経済・産業構造を見ながら、日本の目指すべき経済の舵取りについて述べた本かな。
どうでもいいことですが、わたしの前に借りたひとが、風呂にでも浸かりながら読んだに違いありません。 表紙が、各頁の上部がグニャグニャ・・・、ちょっと気分ワルし・・・
それはさておき、本書の大半は韓国・日本・アメリカの過去・現状の分析です。ごく少数の企業が寡占する市場である韓国とアメリカに対し過当競争気味の日本市場を比較し、韓国の状況を反面教師として、まったく反対のモデルを目指せばよいとのことです。 政策的には金融緩和と財政出動をやれば、デフレから脱却できて政府の巨額な負債問題も解消し日本の将来は明るいとしています。しかし、アメリカがその金融緩和と財政出動をやっているそうで、"アメリカ=韓国の寡占市場" とは反対を目指せばよい・・・といってるのに、なんだか矛盾しているようにも感じます。 目指すべきモデルと政策は別の次元なのかもしれませんが、どうも釈然としません。 本書の意見とは反対に、野田首相はTPP参加や消費税増税の意向を示しています。 それで選挙があるかもしれませんが、マスコミに登場する政治家・評論家入り乱れて意見は様々。 誰の言うことが正しいのか、まったく分かったものではありません。