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スノーボールアースと称する学説が世に受け入れられるまでのドキュメンタリー。
科学者たちが肯定派と否定派に別れ熾烈な論戦を繰り広げるのですが、これがまぁ面白いのです。
「5万年前」とは大違い。
とてもスリリングです。
ところで、学者自身が著した一般向けの科学の本って、面白いのは海外のものがほとんどです。
大きなテーマを扱っていたり、その道の第一人者ってこともあるのかもしれませんが、論戦を繰り広げるうちに鍛えられて饒舌になるのかもしれません…。
さて、このスノーボールアースですが、大陸が赤道付近に集中してあった20億年以上前と7億5千万年前-5億6千万年前、大陸は海に比べ日光を反射するので、地球が冷却されやすく、何らかの原因で極地の凍結が拡大し、大陸などの遮るものがなくて全地球凍結へと進む。ところが火山活動などにより二酸化炭素濃度が高くなり、温暖化が進み劇的に高温になって氷が融ける…すると地面が現れるが、岩がCO2を吸収し二酸化炭素濃度が下がり、ふたたび同じプロセスが繰りかえされる。といったものです。
それにしても、何億年も前と一口に言ってもピンとこないものです。