じつは、「アダムの呪い」を読んだあと、Amazonに載っていた書評をみて購入しました。
表紙を捲ると、冒頭には『本書の執筆を計画していた時点で、アダムの呪いが・・・』 どうのこうのとあって、否が応でも期待は膨らむというものです。
ところがどっこい、その期待はガラガラガラっと崩れ、終いには開いた口がふさがらない・・・というのは大げさかもしれませんが、教科書を読んでるように淡々と退屈で、ときには脱線してゴミの焼却から出るダイオキシンに言及するところで にわかに活気付くという・・・。 中学の授業で本題から外れた、どうでもいい話が面白かったという程度の、そういう類いの一冊といいましょうか・・・。
前半は、「アダムの呪い」の前半部分を4倍程度に希釈した内容で、後半になって日本人のY染色体によるグループ分けが示されます。
著者は、東京大学医学部医学科を卒業され、現在、徳島大学の教授とのことで、専門分野では立派な研究をされているのだろうと思いますが、一冊の本を著すには、テーマを間違えられたのかもしれませんね。
ちなみに冒頭の書評って、同僚か同業者が書いたんじゃないだろうか・・・なんて思える内容で・・・正直なところ 「騙された」 って感じです。
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