よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

進化の存在証明

2011-11-06 | 


「博士の異常な愛情・・・」、登場人物は政治家、軍人、科学者です。 こういう御話ですから一般人が登場しなくても不思議じゃないのですが、なにか物足りないな・・・と思っていたら宗教家がいないじゃないですか。 アメリカといえばキリスト教を思い出すし、ソ連といえば宗教を弾圧していたわけで、そんな対極にあるものどうしが入り乱れていたらお話はどうなっていたんだろう・・・と、ついつい思ってしまいます。 そういえばキューブリックの映画、「2001年宇宙の旅」 も 「時計じかけのオレンジ」 にも宗教観が全くありません。 宗教を冒涜しちゃいかんと思っていたのかとネットで検索してみると、無神論者の中に名を連ねていました。 無神論者ならなおさらのこと、どこかに登場してもよさそうな気がするのですが、まるで無視するかのようです。 キューブリックは、生前のこと飛行機に乗るのを極度に嫌がったということですが、ひょっとすると宗教家がいう神とは違う何か、今の科学では説明できない何かはあると思っていたのかもしれません・・・などと思いつつ、図書館へ行って借りてきたのが ・・・ 「進化の存在証明」



進化についての本は著者の本も含め山ほどあって、なにをいまさら ” 証明 ” など・・・と思いつつ頁を捲ると、そこには「世の中の40%の人は、創造論寄りの考え」だとあります。
そりゃ、アメリカなど一神教の国なんだろうと思っていたら、どうやら日本も似たようなものらしいです。 それでまぁ危機感を感じて著者 「リチャード・ドーキンス」 が、その証明に取り組んだというのが本書・・・。 でも、いくら声高に証明されても、宗教を弾圧したソ連が崩壊した(キリスト教のアメリカが勝った)ことを思うと、神を信じるものは強くって、進化論を納得させるのはムリ・・・って気がする。 なにしろ人生理不尽なことが多くって理詰めじゃ答えがでないとき、信ずれば救われる、念仏を唱えれば極楽浄土・・・といわれたら、難しいこと考えなくてもいいので楽だわね。
数日前に借りてきたものの、ほとんど読み進められないでいる 「進化の存在証明」 ですが、創造論より、ずっとワクワクするお話しですよね。

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