紅梅咲く
久しぶりに花の写真を撮りました。
ほのかに甘い香りがただよっていましたが、風が冷たくて早々に退散。
天気予報では明日から雪マーク。 本格的な花の季節はもう少し先ですね。
久しぶりに花の写真を撮りました。
ほのかに甘い香りがただよっていましたが、風が冷たくて早々に退散。
天気予報では明日から雪マーク。 本格的な花の季節はもう少し先ですね。
トバ・カタストロフ以降7万年をかけて現在に至るわけですが、文明が興りだしたのが、どの地域でも古くて紀元前1万年頃のことであり、それ以前の6万年もの長い間はなにをやっていたのだろうと不思議に思います。
ひょっとするとムー大陸とかアトランティスなんてところに超古代文明があったとしたら面白いのでしょうが、過去7万年以内にひとつの大陸が水没して消えるなんてのは、どうも有り得なさそうです。
でも人類誕生が16万年前なら、トバ・カタストロフまでに9万年間もあり、現在以上に繁栄した文明があったとしても不思議じゃないのですが・・・
さてと話を戻し・・・6万年の間は食料を求めて世界全域へ拡散する時代だったのでしょうね。容易に狩ることが出来る獲物を喰い尽くしつつ、それらを追って行くうちにアフリカから中東、インド、インドシナ、中国へ、更にはシベリアからアラスカへ渡り、ついには南米へと至るわけです。 その間、総人口はそれなりに増えているのでしょうが、拡散しているので人口密度的には、それほど増えていないのかもしれません。 それに狩猟採集では食い尽くしたり気候変動が影響して、人口が増えるには限界があるのでしょう。 やはり農耕が発明されるまで6万年かかったということでしょうか。
で、少しずつ人が増えて、家族から親族の集まりが出来て、やがて村ができて、力のあるものから弱い者まで集まって・・・というわけで、肥沃で住みやすい地域で起きたのが、アジアでは中国。
その頃の人口密度を推定するに、wikipedia「歴史上の推定地域人口:McEvedy&Jones(1978)」を基にグラフ化したものを目を細めて眺めつつ、現在の国土で割ると、紀元前6000年頃には1~2人/km2。
そして紀元前1000年の頃には人4/km2 にまで増えています。同じように、日本の人口密度が4人になるのは西暦400年の頃です。 その頃といえば古墳時代になろうかという時代でヤマト王建があったとされる時期に符合します。 ・・・と思うと、文明発生まで6万年かかったというのも不思議ではないのかもしれません。
人口密度の推移 (人/km2)
(wikipedia「歴史上の推定地域人口:McEvedy&Jones(1978)」参考)
西暦 中国 朝鮮 日本
-6100年 (1.6) - 0.1
-3200年 (2.1) - 0.3
-2300年 (3.1) - 0.7
-1300年 (4.2) - 0.4
-900年 - - 0.2
-400年 - - 0.2
-200年 4.4 0.5 0.4
1年 5.5 0.9 0.8
200年 6.6 1.4 1.9
400年 5.5 2.3 4.0
600年 5.2 4.5 7.9
800年 5.2 9.1 10.6
1000年 6.9 11.4 11.9
1100年 10.9 13.6 15.2
1200年 12.0 18.2 19.8
1300年 9 14 26
1400年 8 16 33
1500年 11 18 45
1600年 17 23 58
1650年 15 23 66
1700年 17 28 77
1750年 23 32 77
1800年 34 34 74
1850年 45 41 85
1875年 43 48 95
1900年 49 54 119
1925年 55 84 159
1950年 61 136 222
1975年 87 227 291
※()内は、グラフを眺めて出した、わたしの推定(^^;
日本に住んでいて、日々違和感無く暮らしているわけですが、中国や韓国のニュースを見ていて 「ちょっとオカシイだろ」 と思うことがあり、中国や韓国が異質なんだと思っていました。
しかし、中国映画、韓国映画を観ていると、欧米の映画と違わない雰囲気があって、そうしたものと比べると日本映画の方が、不思議な感じに思えることもあります。
それで、なんだかオカシイな・・・と思っていたのですが、どうやら異質なのは日本の方であり、世界中を見渡しても この独特の文化・思考というのは極めて珍しいようです。
中国が1000年前の宋の時代から、哲学的な儒教の思想を基本とした最先端国であったのに対し、日本ではそれ以前の唐の時代に伝わった仏教を国政に採り入れました。 神や仏を理屈抜きに信じれば救われるというのは単純で、民衆を従えるのにもチョー便利だったのかもしれません。以来千年余り、日本人に染付いた八百万の神々や仏様への信心は簡単に拭い去れるものではなくて、それに天皇制が続いている間は、先の中国化が起きたとしても、完全に塗り替えられることはないように思います。 ゆるやかに日本的な中国化が進むのじゃないかと・・・
ところで、日本には宗教や権威の象徴として美術品が多数残っています。 で、仏教が中国から伝わったのだから、中国にもさぞかし沢山のものがあるのだろうと思ったところ、文化大革命の頃に多くが壊されてしまったそうです。 なんとももったいないことです。 ただし日本でも明治初期に神仏分離令をだしたところ、これをきっかけに廃仏毀釈運動が広まって危ういこともあったそうです。
さて、写真の像は「芸術新潮」の空海特集に載っていた 高野山東寺の「持国天立像」(839年・木造) にて 「日本で最も恐ろしい四天王といわれている」 とのことです。 たしかに恐ろしいお顔ですが、なんとも格好いい! 中国的ではない現代に通じる日本の美を湛えているように思えます。 これらは空海の意を汲んで作られたのだと思いますが、出来上がった像を見て空海も大いに感動していたかもしれませんね。
それにしても八百万の神々や仏様が渾然一体となって住まわれる日本ってファンタスティックな国ですね。
写真:芸術新潮 8月号(H23)より
経済や軍事で圧倒されて中国に呑みこまれてしまうというような話ではありません。
で、中国化とは
1000年前の中国は宋の時代から始まる
『 皇帝が儒教思想を基に権威と実権を掌握。科挙制により能力次第で地位や冨を得られる。また貨幣の普及により市場原理が導入されて個々人は地縁に関係なく流動的で、血縁関係よりも個人的なコネクションが優先される社会 』 のことだそうです。
それに対して日本は、平氏・鎌倉時代に封建制を確立し、『 権威者(天皇)と権力者(将軍)が別人で、世襲により社会・組織への帰属意識が強く、階級が固定され能力があっても権力や富が得られにくい、流動性の低い社会 』 というように、中国化とは真逆で、これを江戸化と呼んでいます。
その江戸化は、第二次大戦後も 護送船団方式とか終身雇用のようなかたちで、連綿と受け継がれ、明治維新に一時的な中国化の動きがあったものの、馴染めずに今に至っているのだとか。
しかし、終身雇用なども廃れ、首相がコロコロ代わる現在、ついには世界標準的な中国化をやらなきゃ持たないところまで来ているんじゃないかというわけです。
はたして、それが幸せな日本になるのかどうか分かりませんが、状況はその通りのような気がします。
お薦めの一冊です。
16±4万年前にホモサピエンスが誕生したそうです。それから20世紀末までを1年に例えると以下の如しです・・・
25万年前 ネアンデルタール人誕生 前年5月頃
16万年前 ホモサピエンス誕生 元旦
7万年前 トバ・カタストロフ(人類滅亡一歩前) 7月24日
5万年前 アフリカから各大陸へ拡散・東南アジアに到達 8月末
2万年前 モンゴロイドの寒冷地適応 11月半ば
1万年前 モンゴロイドの南進 長江文明 11月末 (縄文時代の始まり 12月10日)
9000年前 黄河文明 12月11日
4000年前 中国 夏王朝 12月22日
というように、分かっている文明が栄え始めたのが12月頃になってからで、それまでの何と長かったことでしょうか。それに比べると有史後の残り時間は怒涛のように目まぐるしい毎日になります。
12月26日午後9時 秦の始皇帝登場(日本は弥生時代)
26日午後11時 前漢の時代
27日午前10時 後漢の時代
28日午前 2時 日本:古墳時代 (ヤマト王権)
朝鮮:高句麗・百済・新羅・任那などの国ができる
午後 6時 中国:隋の時代 (日本:飛鳥時代)
午後 7時 唐の時代 (朝鮮:新羅が統一)
29日午前 0時 日本:奈良時代
午前 6時 :平安時代
午後 1時 朝鮮:高麗の時代
30日午前 2時 日本:鎌倉時代
午前 8時 元寇 (モンゴル帝国・AM3~PM13時)
午後 3時 朝鮮:李氏朝鮮
31日午前 2時 日本:江戸時代
4時 中国:清
午後 4時半 日本:明治時代
6時半 20世紀
9時 太平洋戦争終結
9時14分~24分 朝鮮戦争
9時50分 東京オリンピック
翌 元旦 午前 0時 21世紀
と、まぁこんな感じなんですが、21世紀に入り12年目になる現在は元旦初日の午前0時40分です。
さて、次の年を迎えることが出来るのかどうか分かりませんが、随分と先のようなので何となく心もとない感じですね。
Wikipedia に「地球史年表」 というのがあった。
その中から適当に見繕い、46億年の歴史を1年間に例えて並べてみると 以下の如し・・・
46億年前 地球誕生 1月 1日 午前0時 (元旦)
45.5億年前 月誕生 1月 3日 (正月三が日)
40億年前 原始海洋が出来た 2月 16日
32億年前 光合成をするシアノバクテリアが酸素供給
4月 20日
21億年前頃 ミトコンドリア・葉緑体などに相当する生物と共生した真核生物の出現
7月 16日
10億年前 多細胞生物出現 10月 13日
5億7千万年前 カンブリア爆発(生命の多様化) 11月 16日
2億5千万年前 大量絶滅 恐竜の出現 12月 12日 (師走)
6千500万年前 恐竜絶滅 霊長類出現 12月 26日
550万年前 ヒトとチンパンジーが分化 12月 31日 PM1時半
16万年前 ホモサピエンス誕生 12月 31日 PM11時42分
2500年前 お釈迦様誕生 12月 31日 PM11時59分43秒
100年前 大正時代 12月 31日 PM11時59分59秒・・・
こうして見ると、46億年という時間は本当に永いものだと感心します。そう思うと、人間の次に現れる者は、自然なままであれば 「幼年期の終わり」 や 「2001年宇宙の旅」 のように間近なことではなくて、何万年、何十万年も先のことになりそうです。 たっぷりと時間があるようですが、それまでに月や火星、あるいは他の恒星系へ移住するようになっているのでしょうか? 地球の化石燃料は何十年、何百年とありそうですが、何千年、何万年という単位でみると心細く・・・って、そんな頃には居るわけもない自分なのにオカシな話です。その前に、政治や経済がガタガタしているのをみていると、いろんなところで体制の変化が現れるかもしれませんね。 日本もその一つかもですが・・・