福岡から南に小1時間も車を走らせると
ツツジと秋の紅葉で名高い大興善寺がある。
春のこの時期は、山腹を色とりどりのツツジが覆う。
長い石段の両側に植えられたツツジが山門へと誘う。
山門から見える風景は、この寺の逸品である。
紅葉すれば赤く、この時期は新緑が鮮やかである。
苔むした茅葺屋根は、新緑のこの時期も強く主張することもなく佇んでいる。
それがまた絵になる。
福岡から南に小1時間も車を走らせると
ツツジと秋の紅葉で名高い大興善寺がある。
春のこの時期は、山腹を色とりどりのツツジが覆う。
長い石段の両側に植えられたツツジが山門へと誘う。
山門から見える風景は、この寺の逸品である。
紅葉すれば赤く、この時期は新緑が鮮やかである。
苔むした茅葺屋根は、新緑のこの時期も強く主張することもなく佇んでいる。
それがまた絵になる。
平戸市田平町には、日本でも珍しい「たびら昆虫自然園」がある。
昆虫写真の第一人者である栗林慧は、田平町出身ということで
館内には氏の面白い写真が展示してある。
入園料を払えば、昆虫先生が園内を案内してくれる。
捕食者から身を守るために、てっとり早く風景の中に溶け込む擬態
写真では、狙ってアップして撮っているので分かりやすいが
そのあたりの灌木の中から、探してごらんと言われたら難しい。
簡単に見つかれば、食べられる運命が待っているのだから
昆虫も命がかかっている。
不思議なのは、気の遠くなるような時間の中で
失敗体験を踏まえ、少しずつ身につけていったものなのか
でも、失敗イコール食べられることであるわけだから、次には生かせなくなる。
だとしたら、はた目で見て命拾いしたのが、
あれじゃ食べられると少しばかり工夫し、そのことを遺伝子に残していったのか
それとも、突然変異なのか、考えると寝れなくなる。
平戸にはこれまで何度も足を運んだことがあるが
平戸城を見学したのは初めてだった。
この日は、午前中は何とかもったものの
昼からは冷たい北寄りの強風が吹きまくった。
初めて登った、平戸城の一番高い櫓
その昔殿様もそうしたであろうこの閣の
回廊に出てみた。
北側に出た途端強風で体が持って行かれそうになる。
なんとか手すりにつかまり
急流のように流れる平戸瀬戸を撮った。
下城すると、あの強風はなんだったのと思われるように
マキの古木が静かに佇んでいた。
このマキ並木、樹齢400年ほどらしいが、
極太の幹の面様からして、お城の盛衰を只、静かに見守ってきたんだろうと思われる。
平戸では、個人の庭園が公開されていた。
そのうちの一軒に、平戸ツツジの原木とされる夕陽という名の
高さ5m程の、夕陽の赤にやかれたような花をつけるツツジがあった。
立派な門構えのお宅も、相当由緒があるらしく古色然としていた。
少しばかり裏手に回ると、人の生活感が感じとれれたが
庭の植え込みの間から、腰に刀を無造作に差しこんだ男と、
一瞬すれ違ったようなひんやりとした空気感があった。
午前中どうにかもった空模様も、山を下りる頃には
雲が空を覆ってきた。
九十九島を眼下に、山腹に広がる色とりどりのツツジは
見ごたえがある。
カメラを手持ちに切り替え、一心不乱にファインダーを覗いているのが
写友である。年に数回一緒に出かけるが、
食べて観ての気ままな旅ができる。
次回は、新緑の菊池渓谷あたりか。