うきは市は隣接する朝倉市とともに、フルーツの郷として県内でも名高い。
実りの秋のこの時期、道の駅に行けばブドウ、ナシそれにカキも早々と店頭に溢れている。
つづら棚田も稲穂が深く頭を垂れ黄色く色づいている。
棚田ではトラクターが狭い耕作地を、ちょこちょことコミカルに動き回って収穫に余念がない。
石済みの傍では棚田に目をやりキャンバスに向う人がいる。
朝晩はぐんとしのぎやすくなった。確実に清明な秋がもうそこまで来ている。
うきは市は隣接する朝倉市とともに、フルーツの郷として県内でも名高い。
実りの秋のこの時期、道の駅に行けばブドウ、ナシそれにカキも早々と店頭に溢れている。
つづら棚田も稲穂が深く頭を垂れ黄色く色づいている。
棚田ではトラクターが狭い耕作地を、ちょこちょことコミカルに動き回って収穫に余念がない。
石済みの傍では棚田に目をやりキャンバスに向う人がいる。
朝晩はぐんとしのぎやすくなった。確実に清明な秋がもうそこまで来ている。
フルーツの郷としても知られるうきは市、山あいの里浮羽町新川は山あいに幾つかの棚田が点在している。
なかでもつづら棚田は、規模も大きく田植えの頃とヒガンバナの咲くこの時期には、棚田の風景を目当ての観光客が多く訪れる。
この棚田も、平成24年の九州北部豪雨災害では甚大な被害をこうむった。
土砂災害で山腹が崩壊し棚田を埋め尽くし、あちこちで棚田の石垣も壊れた。
今では復旧工事も終わり昔の風景を取り戻している。この時期の彼岸花の咲く頃には彼岸花祭が行われている。
ぐずつく天気の合間を見計らって出かけてみた。お日様も雲に隠れ積まれた石垣にヒガンバナの赤が映えていた。
見頃を迎えた彼岸花目当てに、多くの見物の人で賑わっていた。
その花は海の中道海浜公園のフラワーミュージアム入口の右手にあり、赤紫の花をたくさんつけてマルハナバチを誘っていた。
数匹のマルハナバチが忙し気に蜜をもらって、お礼にというより動けない植物の策略にまんまとはまって体に花粉をつけて運んでいる。
ハチの中でも大きめのマルハナバチは、見ているととても愛嬌がある。
一見強面だがよほど怒らせることをしない限り刺されることはまずない。
かなり寄っていっても、お構いなしに自分の仕事に精を出している。多分お前なんぞにかまってられるかと、一蹴されているに違いない。
怒らせないように、禁断の一線を超えないようにそろりそろりと近寄っていく。
後はひたすらシャッターを押せばいい。
ひと通り撮りえてバックにカメラを収めようとしていると、目の端に木漏れ日のなかにふわりと舞い下りてくるものがあった。
何だろうとそちらに目をやると、アゲハがふわりふわりと黄色いヒガンバナに舞い降りてきた。
慌ててカメラとレンズを取り出し、驚かせないように少し遠回りして近づいた。
木漏れ日が黄色いヒガンバナに、柔らかい光をスポットで差し込んでくれる。
体を少しずつずらしながら、光の中にアゲハを取り込んでいくそれはほんの一瞬のでき事だったが。
アゲハはご褒美はこれで終わり、とばかりふわりと飛び去って行った。
僅かばかしのヒガンバナがみられる木立の下は、日当たりがあまりよくないのか赤いヒガンバナも見頃迎えていた。
黄色いヒガンバナ、はショウキランといわれ亜流がいくつかありそうだ。
ショウキランと赤いヒガンバナから、白いヒガンバナといわれるアルビフロラが生まれたそうだ。
はてなと思うが、動物界よりも更に長い間進化を繰り返してきた植物だから、それもありかなとは思われる。
ピンクがかったヒガンバナもあるので、これから更に進化していくのかもしれない。
黒色や青色のヒガンバナが出てくるとそれはそれで賑やかになり、初秋のこの時期を更に賑やかにしてくれること間違いない。