howとwhy

2011-10-30 23:46:29 | 大きなこと
何事に関しても、「どのようにするか」よりも「なぜするか」のほうが、大事じゃないかと思うんですよ。


というのも、仮に起業をして事業を始めようとするときに、根本的に必要で、見失ってはいけないものは、
「なぜするのか」の一点だと思うからです。


僕は最近、半分くらいノリで「起業したい」と言っていましたが、


本当にしたいのは、「起業」そのものじゃないんですね。


もともと、外国人に日本の良さを伝えたくって、
その中で、観光とか旅行は僕自身好きで、
生まれの奈良県で何かできないかな-、と思いはじめて、
しかも奈良県は、案外外国人向けにうまく、観光資源をアピールできていない印象が大きい。


これが、自分の中で「なぜ」になるんでしょうね。


その上で、会社を作ったり、NPOを作ったり、ツアーをしたり、ゲストハウスを作ったり…という、手段が存在するわけで。



最近、「会社ってすごい」と、漠然とですが思うわけです。


システムが整っている。
資源(人やお金)が存在している。



これはすごいことです。


自分がそこにいることで、お金が使える。
既存のネットワークも使える。


一方で、仮に起業するとなると、システムをゼロから作っていかないといけないわけです。


これはとてつもなく力の必要なことです。


自動車製造に関していうと、フォードとかトヨタとか、会社独自の生産方法が存在している。


それがすなわち、フォードがフォードであるゆえんであって、トヨタがトヨタであるゆえんだと思う。


ただ、このフォードやトヨタにしても、システムの先(というか裏)には、「なぜそうするのか」って部分があると思うんですよ。

例えば、部品の取り寄せを合理的に調整して、無駄を省きたい、とか。


だからシステムなんて、試行錯誤を繰り返していたら自然と作られていくわけで、

「なんで自分が、これをしたいのか」って部分をいつの間にか忘れてしまって、


「どうやったらお金が動くのか」とか「どうやって集客しようか」って部分を先に考えてしまうと、


それはいわば、破綻に繋がると思った。



というのも、自分が奈良でしたいことは、「外国人観光客に知られざる奈良を伝えたい!」って部分になるわけだけど、


その一点を忘れて(無意識のうちに隠してしまって)

「人を集めよう」とか「お金を動かそう」ってことに、いつのまにか頭を使いすぎていた。



軸を見失わないようにする、っていうのはつまり、「なぜ」の部分をないがしろにしないということで、



「なぜ」を心の片隅に常に置いておけば、

何かの時にもアンテナが反応して、チャンスを拾ってくれるんだと思う。



「奈良のこういう部分は課題であって、それを変えたい。自分自身こういう経験があって、奈良には他にもいい場所があるし、外国人に伝えたい」


ってところをいろんな人に伝えていたら、アイデアなんていくらでも湧いてくるし、転がってくるもんやと思う。



人事を尽くして天命を待つ、というか。



目的と手段、履き違えたらいけない。芯を、軸を常に省みて、自分に対して問い続けること。

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