五、「教会とわたしたち」(443)
5.近代から現代へ(宗教改革とその後」
初めに、近代への萌芽としてアウグスチヌス著「神の国」(1968.教団出版)(その83)
最終篇に入ります。
第二十二編 神の国永遠の浄福
14.赤子がそのよみがえりの際に持つのは、もし彼らが死なずに成長すれば有したであろうような
体であろうか。
赤子については、彼らがよみがえるのは彼らが死んだときの(前回はここまで)ような小さなからだではなく、時が経過したならば有するに至ったであろうようなからだを、神のすばらしい・瞬間的なわざのゆえに受けるであろうということ以外に、何を言わなければならないだろうか。……
15.よみがえりの際には、すべての死人の体は、主キリストのからだと同じ大きさになるのだろうか。
16.聖徒らが神の子の姿に似たものとなるだろうというのは、どのような意味であろうか。
「神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めてくださった」(ローマ8・29)という言葉は、内なる人に関わりがある。他の箇所でも、「あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ心を新たにすることによって、造りかえられ……」(ローマ一二・二)とも言われている。わたしたちが造り変えられるのは、この世と似たものとなるためではなく、神の御子と似たものとなるためである。……
17.よみがえりにおいて女性はその性のままでいるので(つづく)(「神の国」出村彰訳)