ダンテ著〈1265~1321〉の 「神曲 地獄」編 (原光訳、2000年、沖積舎)
第二十一歌 (その4)
◯わたしはよく見たが、瀝青(ピッチ)の中には沸騰によつて上げられる泡しか見られず、全体が膨れ上つては、また圧縮されて低くなつてゐた。
わたしが下を凝視してゐると、「注意しろ、注意しろ!」と先達が言つて、わたしを立つてゐた所から自分の方へ引寄せた。(前回はここまで)
◯突然の恐怖で力を奪ふ、逃げねばならぬものが見たくてたまらず、しかも見るために逃げ足を遅らせぬもののやうに、
そのときわたしが振向くと、わたしらの後から黒悪魔が一人、岩橋の上を走ってくるのが見えた。(つづく)
◯本日、9月9日、日本聖書協会の「聖書愛読暦」の主題は「主の神殿」という。聖書本文は、詩編150編1~6節。その2節「力強い御業のゆえに 神を賛美せよ」という。この詩編は全150編
の最後に位置を占めている。他の149編の詩編と同様に本篇こそが、全150の詩編の心を結ぶように、主をほめたたえることの楽しさを心から表して「主の神殿」で歌われたようである。わた
したちの世界のために心を込めて神の爽快な御支配を力いっぱい賛美し、締めくくっている。共に賛美しよう。
写真は、9月3日、一泊二日で福岡城南教会で開催された教職者会、釜山から宣教教師、金山徳教師を加えて14名集まった.
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