(原 光訳 2000年、沖積舎、)
ダンテ(1265-1321)の「神曲 地獄」編 第18歌(その9)
◯親切な師はわたしの質問を待たずに言つた、「いま来るあの偉丈夫を見ろ、どんな苦痛にも涙を流さぬらし
い。
なんとまだ王者らしく見えることか!あれは勇気と智謀で、コロキス(黒海)人から金羊皮(「壮羊」)を奪つ
たヤソン(神話に名高い勇士)だ。
あれは無謀で残酷な女たちが男という男をみな殺しにした、レノの島(エーゲ海)へ渡り、(前回ここまで)
◯そこで惚(ほ)れた仕草と飾り立てた言葉で、島の女たちをみんな騙していた娘、イシフィレを騙 し、
身重になるとそのまま棄てていつたのだが、その罪でこんな責苦を受けているのだ。それにがメディアの復
讐もなされてゐるのだ。」(つづく)
◯本日11月12日(日)の日本聖書協会は聖書本文はルカ15章1~7節で、その主題は「失われた者の
救い」である。その7節「悔い改める一人の罪人」とは、だれのことか。「一人の罪人については、悔い改める必
要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。」というが。
写真は、11月1日(水)午前中の祈祷会後、秦博記長老のお車で、去る10月29日に開館したばかりの竹田
市キリシタン研究所・資料館の展示遺品を見学。
写真の右は迫害以前のマリア像。中央上はマリア香炉(直径十㎝)中央下はモンゴルからの十字架が刻まれ
た輸入遺品、薬品入れと煙管。迫害以前、安土山時代遺品。写真左、迫害時代、鏡の中央をはぐと黄マリア
像。神戸・田中豁(ひろし)先生寄贈.