カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

青い空と輝く海が返って来た!

2011-08-09 06:56:08 | リゾートホテル

台風の後、やっと青い空と輝く海が返って来た!やっと普段の自分に戻った気がする。昨日は、ホテルスタッフ全員Tシャツやポロシャツで出勤。フロントに座っているいるスタッフもTシャツ・・・なんだかユニークな感じ。面白い!普段制服姿での館内にいるスタッフがポロシャツ、スウェット色とりどりで様々な格好してる姿は、一興でした。

ちょっと・・普段より活き活きしてる様に見えるのは錯覚かな・・・。普段あまり一緒に仕事をする機会のないスタッフが一緒にチームで仕事をしているのはいい光景だなぁ~!昼食も皆で一緒に食べて・・・わいわいがやがやと賑やかな食事風景も・・・。大変だったこの5日間だったけど・・・これを機会にまた素敵なホテルが生まれると思うと、お客様には申し訳ないけれど、これでいいのだ!嵐が訪れた時にこそ真価が試されると言うのは実感。

今日からレストランでは美味しいイタリアンや和食が楽しめる!早速、今朝、メールチェックしていたらピアニストの大城英明様とお連れの方がランチに来てくださるとの事。うれしい!うれしい!本当にうれしい!

午前中に、最後の総仕上げ清掃。玄関周りの壁面を高圧洗浄を女子3名と自分で4名で頑張る!

 


復旧へむけて

2011-08-08 08:05:11 | 沖縄

ホテルのお客様全てを他のホテルへ他館振りを無事終えて、今日は、全てのスタッフがホテル復旧作業に・・。私は他のホテルへ移って頂いたお客様へお詫びとご挨拶に周る。スタッフからの気持ちを込めてハウスワインを贈呈させて頂くと共に本日の夕食はカンナ負担で召し上がって頂くようにお願いをして歩きます。ホテル間での対応でカヌチャリゾート様には、こちらの不都合を全て飲み込んで頂き感謝の言葉でいっぱいです。振り替えのお願いをしたところスタッフの方が直ぐに飛んで来ていただきました。その上、カンナに負担が掛からぬようにとのご配慮・・言葉にできないほどうれしいです。

9時からオールスタッフミーティングで復旧作業に入ります。倒れた木の伐採、庭園内の清掃、客室の清掃など盛りだくさんの作業です!もう気分はHiになっています!こうなるんですね!

専門の会社にもお願いして、復旧へ急ピッチで動き始めました。

 


長い長い1日

2011-08-07 18:25:57 | 沖縄

台風9号の来襲で2日間と12時間の停電でした。5日には、暴風雨の中、客室から本館へ本館から客室へお客様の送迎に命がけでした。ご宿泊のお客様には大変ご迷惑をお掛けしました。荒れ狂う風と雨に視界がゼロに近い状態で、風に飛ばされ、身動きすら出来ずに雨天の中に立ち尽くす以外に防ぎようがない・・・1歩でも動けば確実に飛ばされる・・・恐怖感でいっぱいでした。5日の夕方から電気が止まってしまい自家発電で、本館のライフラインのみ稼動していました。

めりめりと音を立てて倒れる木々、風の叫び声が空いっぱいに響き渡って悪魔の唸り声が3日間絶えることはありませんでした。女子スタッフのアパートでは、窓を突き破った風と雨が部屋いっぱいに襲い掛かってきたそうです。とにかく一目散で逃げ出して、大家さんの家に避難したそうです。

嵐のあとは、ヤシが倒れたり、真ん中から折れていたり、10メートルの大きなナンヨウスギが真っ二つの折れて道路をふさいでいました。庭園の中は、まるで怪獣が通り過ぎたような景色が残っていました。

さあ!今日から復旧に向けて頑張ります。本日、本来カンナにお泊りの予定だった全てお客様は近隣のホテルにカンナの責任でご宿泊を頂く手配が完了。お客様からは、カンナリゾートに泊まる為に沖縄に来たから何とかできないかとご意見を沢山頂きました。涙がでるほどうれしかったです。しかし、まだ安全が確保できない以上はお泊り頂くわけにはいきません。明日、全てのスタッフは朝9時に出勤して清掃や片付けを行います。あと2日待ってください。とにかく最善を尽くします。ホテルを愛してくださるお客様がいらっしゃる事を心に置いて明日からの作業に入ります。


台風の1日

2011-08-05 05:45:52 | 沖縄

沖縄に接近した台風・・・・ものすごい風が唸りをあげて暴れている。建物もぎしぎし・・と悲鳴をあげている。木々は今にも倒れんばかりに傾いて・・・5mのヤシが、お辞儀するほどに風に押し倒されている。きのうから、止む事の無い風の唸り声に恐怖感すら覚える。

建物から望む海は普段の穏やかな表情から一変して、まるでプロレスをしているかのよう!大きくうねりが広がり空に届きそうなほどの波頭が風にあおられて水煙を振りまいている。暴れている!他の言葉が見つからない・・・。昨夜から・・・この自然の猛威の中に、人は立ち尽くすのみ・・。

空から大魔王がやってきた・・・。来るぞ来るぞと大声で叫びながらやってきた。人々は、立ち尽くして逃げる事も出来ずにいる。生きる場所を無くすわけにはいかない・・・。遠い先祖から・・この土地で暮らして来た。この嵐もじっと我慢して過ぎ去るのを待つだけ・・。待つことが大切。時が来る。ちゃんと時が過ぎる。時は、止まることはない。

堪えることを学んだ人々は賢いと思う・・・。台風が過ぎ去ったら黙々と片付けをしてまた普段の生活に戻る。こうして何百年も人々はこの土地で賢く暮らして来た。心豊かな沖縄の人々。愛すべく沖縄の人々。

 


ハウスコンサートを開こう!

2011-08-04 07:34:53 | クラシック音楽

毎月「カンナリゾートヴィラ」のファンクションホールで満月の夜に贈る「満月からの贈り物」ハウスコンサート。沖縄の人たちに、このホテルを知って欲しいとの想いから始めた。

もう一つのきっかけは、クラシック演奏者に演奏の場を提供しよう、活躍の「場」を提供しようと考えた。その時に、うちのホテルの食事がとっても美味しいことから・・ディナーを召し上がって頂いて・・コンサートを楽しんで頂こうと。隠れ家での席数制限でのハウスコンサート。演奏者の息遣いが聞こえるほどの距離で、チェロ、ヴァイオリン、ピアノなど楽器から広がる音色だけでなく演奏者の指使い、表情、衣装など・・普段なかなかそこまで見ることはない・・・。だから演奏者の緊張感は高い。

木造りのホールは天上も高く、音響に優れていて演奏者には好評。しかし、本物の音を求められる。誤魔化しがきかない。

シェフ達も、毎月のディナーに頭を悩ましながらも最高の料理を目指す。演奏者のリハーサルなどを目にしながらメニューに知恵を絞っている。美しい音色に負けない料理を作る。盛り付けも半端ではない・・・。

一つの思いがこうして広がって来てやっと3回目のハウスコンサートが8月18日に開かれる。少しづつ人気が出てきた。口コミで広がっている。質を問うことを追求したい。だから、琉球交響楽団からもソリストやミストレスクラスの演奏者が来演する。今月は弦楽四重奏。美しい音色に酔うひと時を楽しんで頂きたいと願っている。このホテルでしか味わえない珠玉の時間。

いつの日か・・ご縁があるといいですね!美しい時間を共に過ごせることを願っております。

*写真は、6月のハウスコンサート