(つづき)
名鉄の津島駅から津島神社までの道は「天王通り」という名前で、ほとんど一直線です。マンションも建っていますが、味のある古い建物もあります。いい雰囲気です。
呉服屋を過ぎ、しばらく歩くと「南無千躰地蔵尊」があります。説明書きによると、「この千体仏は、廻国修行僧円空の最盛期である延宝年間の作である。」とのことです。調べると延宝年間は1673年から1681年までらしく、作られてから300年以上たっていることになります。「約五~七センチの円空独特の切れ味するどい小仏千八体が光背の形式に配置され圧巻である。」ともあります。しかし、数えると100体もなく、残りの900体はどこにあるのだろうと思います。無駄なものはすべて省かれた木彫で、しかしあたたかみが感じられて印象に残りました。
もうしばらく歩くと写真店がありましたが、お休みです。店先に「一生をきめる見合写真」という看板が出ています。その先、ツタのからまったレンガの塀の向こうに、五角形の瓦屋根の建物が見えています。塀が高いので屋根しか見えませんが、どこか和洋折衷の雰囲気でした。
津島神社で急いで参拝をします。天王通りの静かさとは裏腹に、神社は初詣客で賑わっていました。参拝客は皆車で来るのでしょう。
鳥居のそばにイチョウの大木が2本あり、樹齢は600年と400年でした。ここは、昔は川の堤防があったところだといいます。
土産店では「あがた」と「くつわ」というお菓子を売っていますが、どんなものか分かりません。買物をする時間がないので、後でタクシーの運転手さんに聞いてみようと思います。
(つづく)