屋久島滞在3日目は、二つの名瀑を見に行きました。
最初は島の西部、大川の滝(おおこのたき)です。
落差は88メートルもあり、無数に滝のある屋久島で最大といいます。地形図で源流をたどっていくと、ほぼ北東に1,886mの永田岳を目指していきますが、標高1,100mの手前で途切れています。
水は滝壺に向かって直下にではなく、二手に分かれて岩をなぞるように落ちていきますが、それでももの凄い水量です。しかも、迫力のある流れの傍らには白糸のような流れもあります。
黒く光るような岩は見るからに強そうです。地図上の屋久島はぎゅっと引き締まった形に見えます。岩盤のような島の頂点が、九州で最も高い1,936mの宮之浦岳です。
屋久島には、島の外周をなぞる道路は通っているものの(島は周囲およそ130kmあります)、真ん中を貫通する道路はありません。登山帰りのタクシーで運転手さんに話してみると、「そんなトンネル、かたくて掘れないでしょ」とのことでした。
この日は半袖で歩いていましたが、後で2週間は腕の日焼けがなおりませんでした。まだ5月だからと油断していました。
大川の滝からは太平洋も近いので、海岸まで歩いてみました。川の水が澄んでいるのが印象的でした。海の近くでこんなに透き通った流れは少ないと思いました。
(写真:2016年5月上旬) (つづく)