雌阿寒岳(1,499m)
天気予報は晴れでしたが、いざ登ってみると最後まで晴れることはありませんでした。登山口の野中温泉まで送ってもらったタクシーの運転手さんによると、阿寒湖一帯の天気予報はあてにならないそうです。今年は、快晴の中登った人は少ないんじゃないかなと話していました。
雌阿寒岳は活火山です。最近では2006年や2008年に小規模な噴火を起こしたし、火山活動のために登山道が立ち入り禁止になることもあります。
森林限界を超えてからの登山道の様子は荒々しく、こんな天気でも火山であることはよく分かりました。シューシューする噴気が絶えることなく、音が支配する頂上でした。
霧が切れた時に麓を見下ろすと、下はエゾマツ・上はハイマツの緑色でびっしりでした。富良野岳の頂上からの眺望も、同じくらいに緑色だった気がします。地平線が雲で隠れ、雲のある場所まで原生林がいつまでも続いていました。これこそ曇っていても分かる、紛れもない北海道の山の景色だと思いました。
(登頂:2016年9月中旬)