大霧山(767m) (つづき)
東武東上線の小川町駅へ行き、そこから路線バス(イーグルバス)で経塚バス停まで行きます。
歩き始めは、雪はないかあってもとても少なかったです。沢を小さな橋で越えたりして登っていきます。
旧定峰峠から大霧山までの稜線では、アップダウン・雪のある場所ない場所が交互に現れ、アイゼンを付けたり外したりを繰り返しました。真っ白になった牧場の脇にも道がつけられていました。牧場の境目には有刺鉄線が張られているところがあって山道らしくありませんでした。きりっとした笠山となだらかな堂平山が並び、見通しはよかったです。
大霧山の頂上は、あまり広くはないもののいかにも頂上らしい場所で、秩父では定番の両神山、遠くにはやや霞んだ真っ白な浅間山をのぞむことができました。浅間山の左側には御荷鉾山(みかぼやま)がそびえていました。これはとても複雑そうな双耳峰で、登ってみたい山がまた1つ増えました。谷川連峰が仙ノ倉山~万太郎山~谷川岳と、西から東へ向かって一直線に並んでいるのも胸がすく気分でした。
帰りに、秩父らしく天ざる蕎麦をいただき、秩父鉄道・秩父駅の売店でこの日本酒を買いました。瓶がまるごと新聞紙にくるまれて、「新米新酒 五臓六腑にしみわたるうまさ!」と書かれています。お酒のキャッチコピーが「五臓六腑」になっているのを見たのは、これが初めての気がします。飲んでみると、確かにすごいと思いました。沁みわたるをはるかに飛び越えて、身体の中で弾け飛ぶような味わいだったからです。瓶詰後も発酵(?)が続いているのか、王冠には小さな穴が空いており、持って帰る途中絶対に逆さまにしないで下さいということでした。向きに気を付けて、秩父から家までの3時間ほど大切に、慎重に持って帰ってきました。
(登頂:2016年2月中旬)