心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

秩父御岳山

2015年01月10日 | 奥秩父・秩父

秩父御岳山(1,080m)

 秩父鉄道の終点・三峰口駅を降りると、線路の途切れた先に大きくそびえるのが秩父御岳山です。「御岳山」あるいは「御嶽山」という名の山は全国にありますが、もっとも有名なのは言うまでも無く、2014年に噴火した木曽の御嶽山でしょう。その木曽御嶽の王滝口を開山した普寛上人の故郷が、秩父御岳山の麓の落合という集落にあるといいます。普寛上人の祀られているのが落合側の登山口にある普寛神社です。由緒正しい山だと思います。


 登りは三峰口駅から、下りは杉ノ峠を経て落合に出るコースを選びました。登山道は大体が針葉樹林を通り変化は少ないのですが、その中に陽光がいっぱいに差し込んでいました。道も樹林もよく手入れされています。頂上近くは急坂でしたが、難なくたどり着けました。
 山頂には立派な祠があります。眺望の印象はほかの秩父の山と似ていますが、秩父御岳山の近くには雲取山や和名倉山など標高の高い山が多く、どれも立派でした。祠の先に見えているのは両神山です。武甲山から両神山を眺めると、ギザギザの稜線が際立つのですが、秩父御岳山から見ると少し穏やかに変わった印象を受けました。とは言え一目で分かる個性で、秩父の王らしい貫録があります。はるか彼方には新雪をまとった浅間山が空に浮かぶように見えていました。


 全行程が4時間ほどで、気軽に歩けて奥まった感じも味わえる、いい山だと思います。落合に下山すると、10分と歩かずに温泉(道の駅大滝温泉)へ入れるのも見逃せないポイントです。バス停も温泉の近くにあるので便利です。スベスベするいい温泉でした。


 個性的な姿の両神山


 杉ノ峠へ下る途中に、振り返って見上げた秩父御岳山。

 (登頂:2013年11月下旬)



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