林業関係では有名な方で、ボタニカル・アドバイザーなるものの
お仕事もされている方の、「ブータンの花便り」を見せていただきました。
素敵な内容で、とても嬉しかったです。
一度目はさらっと読み、その後、何度か読み直しました。
最初に読んだときに、いくつか心に響く文書がありました。
すっとひき込まれるような流れるような文書で、
今回のお話の中で題材にされている「音楽」のように、
すっと、気付くと(少々大袈裟かもしれませんが)
フィナーレを迎えているような感じです。
この流れるような文書に惹きこまれるファンがたくさんいるのだと思いました。
さて、
「弦そのものから出る音は小さい。響板が共鳴して、大きな音になる」
北見木材の社長のお言葉だということですが、
人にあてはめて考えてしまいました。
一人ひとりができることは小さくて、何も変わらないように思うかもしれないけど、
みんなが心をひとつにして、ひとつの正しい目標に向かって進むとき、
その思いは大きな波となって、動かない山も揺り動かす」
こんな感じに、文章を読んでしまいました。
また、北見木材さんのたゆまない努力や葛藤が、伝わってくる気がしました。
文書で書かれた言葉の受け取り方は人それぞれで、個々に違うでしょうけれど、
私には、この文書がとても素敵だなあ、と思えました。
白木の積み木が、木材の最終生産物のひとつで、赤ちゃんへのプレゼントに喜ばれると書いていました。
以前、岐阜の木材関連の業者がたくさんの積み木をイベントに持ってきていました。
8万円というお値段にちょっと驚きましたが、
木にあまり触れ合う機会のない、たくさんの子ども達が集まるような場所なら
とても価値のあるものではないかと思いました。
人は、石や木などがあれば、つい積み上げてしまうということを
習性として持っているような気がします。
バイオリンのストラディバリウスなどの名器に使われる木は、今の温暖化の環境下では
出てくる可能性が極めて低いことにも驚きました。
それでなくても響板に使える部分は30%以下ということなのに、
I Podなどの、電子機器で、手軽に音楽を持ち歩けるようになってとはいえ、
本当の名音に触れ合える機会というのは、ますます減っているようえす。
音は、心に直接響くものですので、少し残念な気がします。
あと、微細なほこりからいろんな情報が引き出せること、
全ての小さな物の中に、そのものの情報が詰まっていること、
ハーブは、直接、弦の張力がかかり、亀裂を生じる原因となること、
どれも、楽器ハーブだけの話とは思えない奥深さを感じました。
また、締めくくりのお言葉が、思わず、笑みがこぼれてしまう
お人柄が垣間見えるような文書で、素敵でした。
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ブータンの花便りを直接、ご紹介できれば良いのですが、
そういうわけにもいかないので、とりとめない感想などでした。