色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<20.Jun 2009 Sat>

2009-06-20 | 海は生命の源(ダイビング)

アツモリウオ(敦盛魚)トクビレ科
うねうねと砂の上を歩きます。とても赤色の発色の良い綺麗な個体です。

クマガイウオ(熊谷魚)トクビレ科
平家の敦盛と言えば源氏の熊谷なんでしょう。源平合戦の一ノ谷の戦いの主人公です。

初夏の頃まで羅臼の海で見れます。


ナメダンゴ(滑団子)の稚魚 ダンゴウオ科
米粒程の大きさでくわいいですね~。本日のメインの一つです。
マクロなしのコンデジではこれが限界ですが、色柄もいろいろで面白いです。
1年で1cmぐらいにまで成長して、深海へ向かいます。
ピンポン玉ぐらいの大きさになった親が、再び、コンブの海に卵を産み育てます。


ホテイウオの稚魚(布袋魚、福魚) ダンゴウオ科
同じく米粒ほどの大きさの背びれのない小さなお魚が、羅臼昆布の上にたっくさんいます。
大きくなると鍋物(ごっこ汁)の具材にも。


スミツキメダマウオ(墨付目玉魚) メダマウオ科

(羅臼)
久しぶりのオホーツク海でのダイビングです。
1年の半年以上が0度以下の海水温。
今日も、5度!完全防備でのダイビングでした。
あ~、黒潮の暖かな海が楽ちんでいいな。

と、いいつつ、久しぶりのオホーツク海にも関わらず、
紀伊大島で会ったダイバーさんや、道東に住んでいたころに流氷キャンプでご一緒したダイバーさんに
まったくの偶然に、一緒になってしまいました。
世間が狭いのか、驚きです。
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<19.Jun 2009 Fri>

2009-06-19 | 海は生命の源(ダイビング)

世界には7つの海があるといいます。
一体どこの海をさすのでしょうか?
(写真ははるか太平洋を旅する技術を持つ伝統的なカヌー)

一つ目は日本にも面した、世界で一番広い海、太平洋です。
その面積は実に1億6,525万km2あって、大西洋の2倍の広さです。
で、インド洋。それではあとの4つは?

実は、時代によって7つの海には変換がありました。
大航海時代前の15世紀以前の7つの海とは
紅海、地中海、ペルシャ湾、黒海、アドリア海、カスピ海、インド洋を指しました。

現在では、太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南極海を指します。
あれ、2つ足りません。
実は、太平洋を北太平洋と南太平洋に、大西洋を北大西洋と南大西洋とに
それぞれ分けて、あわせて7つです。


世界の海を7つあるとしたその起源は、古代インドの神話にあるといいます。
古代インドの神話では、世界は7つの陸地を巡る7つの海があるという思想がありました。
古代のメソポタミアで使われた言葉では「7」は「全体」や「世界」を意味する場合がありました。
そのため、世界中の海のことを「7つの海」と表現したのです。

ロマンですね。
昔の人は、見たこともない7つの陸地や7つの海に、一体、どのような思いを馳せたのでしょう。

* * * * * * * * * * * *

今日は、串本の友人からメールがあったこともあり、どうしても海に行きたくなって
まだまだ寒~い羅臼の海へ行くことにしました。
1年の半分以上が0度以下の海域です。
※海水は-1.8度にならないと凍りません。
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<18.Jun 2009 Thu>

2009-06-18 | 野生生物

山の林道にヒグマの糞が落ちていました。
消化しきれいていない繊維質のものは、今時期、ヒグマが好んで食べる山菜の蕗です。
シカの毛も少し混じっています。

ヒグマの糞から食性を研究していた院生がいましたが、
消化されていない糞の内容からそれをたくさん食べているとは結論づけられないと言って困っていました。
単に消化が悪いから糞に残るだけで、消化の良いものをたくさん食べていても
残らないから検証できないそうです。
だから、肉片などからも最もよく食べている食糧を検出するそうです。

とはいっても、1年を通してのヒグマの行動から、
季節ごとに、食べている食糧の推測はおおよそできています。
イヌと同じ食肉目ですが、雑食です。

春先の主食はやはりセリ科の山菜です。
今時期、一般開放している自然散策路などでヒグマの目撃情報があると、
フキがヒグマによって食べられていないか、ヒグマが座ることで円座になっていないかどうか確認をします。

夏はアリも好物で、アリの巣をほじくって食べた後が山で良く見られます。
クマのプーさんでわかるようにハチミツも大好きです。
スズメバチが黒いものを目がけて攻撃をするのは、天敵であるクマが黒いからです。
(HP「風の大地 旅の空」に、それぞれの食痕の写真を掲載しています。)

秋の冬眠前は栄養価の高い木の実や、川を遡上するサケ・マスなどの魚が主食です。

もちろんエゾシカも襲って食べます。
1度で食べきれない食糧を手に入れた時は、土に埋めて隠します。
ヒグマに襲われた人が土に埋められていたこともあります。
土に埋めたエゾシカの場所には何度も戻ってきて居付くため、人里近くの場合は処理します。
もし、森の中で、ヒグマの隠したエサ場にでくわしたら、速やかにその場所を離れないといけません。
食糧を横取りに来たと思われて、襲われる可能性があります。

おおよそ12月までには冬眠に入り、翌年の5月ころまでずっと巣穴で過ごします。
最近は3月でも目覚めるようになってきました。
メスは冬の間、巣穴で出産します。出産は2~3年に1度で、2頭前後の子を産み、
子どもは翌年か翌々年の秋まで母親とともに過します。
子どもを連れたメスグマは、子どもを守るため、人を襲うことがあるので危険です。

何年か前の知床で、温暖化で早い春の目覚めをしたヒグマが
立派なオスジカを仕留めたのを見たことがありますが、迫力もあり、
内臓をくわえて雪の斜面をあがり、途中で、雪の上に転がって遊びだしたのは
とっても、かわいくもあり、不思議な生き物です。

秋の山で、茂みの中からうなられたこともあります。
唸るということは威嚇されているので、静かに、何事もなかったかのように
その場から離れます。

この森もヒグマの生息地のため、糞が落ちていること事態は珍しくありません。
午後4時以降の薄暗くなる頃からはヒグマの時間です。
昼間は昼寝をしていることも多く、お気に入りの場所もあるようです。
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<17.Jun 2009 Wed> アオリイカ産卵

2009-06-17 | 海は生命の源(ダイビング)

(2008年5月10日 串本)
この白い房は産みつけられて間がないアオリイカの卵です。


(2008年5月10日 串本)
卵嚢を産卵床に産みつけるメスを、上から体の大きなオスが見守ります。
他のオスが邪魔をすることもあります。




(2008年5月10日 串本)

昨年、串本に通い、観察・撮影したアオリイカの産卵の様子です。
昨年、アップできなかったのは、産卵の様子を捉えた動画をWeb上にアップできなかったのと、
最後の最後に撮りたかった映像が取れずじまいだったからです。
海の温度によって産卵時期にも差がでますが、この場所での産卵は終わり
今は卵もほとんど孵化してしまっていると思います。


(2008年5月11日 串本)

(2008年5月11日 串本)
オスとメス

(2008年5月24日 串本)
白かった卵嚢も、だんだんと藻が付き茶色くなり、嚢を破って広い海に飛び出す日も近くなります。
これらの卵の周りには、出た瞬間を食べてやろうとねらって様々な魚が集まります。
産まれ出たその時から、厳しい海の生存競争が始まります、

写真がわかりにくくて申し訳ないのですが、
卵嚢の中のひとつひとつの袋の中には、1cm程度の小さなアオリイカの赤ちゃんが泳いでいる様子が見れます。

この後、少し体の大きくなったアオリイカの子どもの群れを海で見かけるようになります。
まず、最初の生存競争に生き残った子どもたちです。
12月中旬には体長80~210mm程度にまで成長し、獰猛なハンターに育ちます。
そして、次の5月には産卵期を迎え、再び接岸を開始し、
数回の交接・産卵を行った後、1年の生涯を終えます。
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<16.Jun 2009 Tue> アオダイショウ

2009-06-16 | 野生生物 (昆虫など)

アオダイショウ(6月12日)
青大将 Elaphe climacophora 動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ナメラ属
ちょくちょくお会いします。

よく、くっつけますね。涼んでいるのか、しばらくこの状態でした。
木にも腹盤を押しつけて垂直に登っていきます。

(6月20日)
人にいじめられた経験があると攻撃的になる個体もあるそうです。
さすがヘビは執念深いようです。

(5月19日)
以前、九州で飼育されているシロヘビをたくさん見ました。
アルビノの特徴で目が真っ赤です。いつか野生のアルビノを見てみたいです。

(5月19日)
山口県岩国市ではシロヘビは金運福運の神の使いとして大切にされています。
青系は天と地との調和といいますから、それも悪くないですね。
脱皮を繰り返すことが死と再生のシンボルとされ、豊穣と他産を表すとされていました。
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