前回、精華町のH池にて準絶滅危惧種のベニイトトンボを撮影しましたが、1枚だけという結果でした。撮影時には名前がわからず、帰ってからWABで調べてみるとベニイトトンボということがわかりました。
画像1:2018年6月・精華町・ベニイトトンボ♂
ベニイトトンボが準絶滅危惧種と分かり、後日、撮影にチャレンジしに京都・精華町のH池に再来訪。すぐにペアの個体を見つけられました。このH池は直径12mぐらいの小さめな池で葦やガマみたいな水際の植物が生息しています。なぜか夜にイノシシやシカみたいな動物が来るのか、電気柵で囲ってあって、つい近づいて撮ろうと思った瞬間にビリビリと電気ショックが・・・!おかげ様で目が覚めました(笑)
この池には、ウシガエルも生息しており、周りの田んぼが無くならない限りこの池も無くならないと思いますが、食欲旺盛なカエルに幼生のヤゴが食べられないかと少し心配です。
画像2:2018年6月・精華町・ペアのベニイトトンボ(上側♂・下側♀)
ベニイトトンボ [準絶滅危惧種】
【科】ベニイトトンボ科
【属】 キイトトンボ属
【和名】ベニイトトンボ
【学名】Ceriagrion nipponicum
【生息地】ベニイトトンボは、本州の東北あたりの以南から四国・九州まで範囲に生息していますが、そのすべての地域ではなく局地的に分布しているようです。
【特徴】名前のとおり、全身朱赤色をした中型のイトトンボです。キイトトンボの仲間で、腹長はオスが27.0~31.0mm、メスが29.0~33.0mmと他のイトトンボよりも少し大きく、赤が目立つのですぐ見つけることができます。メスはオスほど赤くなく少しくすんだ橙褐色です。
いま、トンボを撮影しようとして一番難しいのが生息している場所探しですからね!子供の頃は、歩いて行けるハス池や野池・田んぼの脇の水路なんかがありましたが、今は様変わりして、建物が建ってたり駐車場になってたりと近くには生息する場所はありません。なので、よくGoogleマップなどを見て池を探すこともあります(笑)
ベニイトトンボに限ったことではありませんが、土地開発の近代化の影響で池や沼が埋め立てられ、生息する場所が少なくなってきているのが減少している原因の一つですね。
ひとくちに「イトトンボ」といっても、実際には多くの種類がいます。イトトンボ亜目に分類されるものとしては、イトトンボ科、モノサシトンボ科、ハナダカトンボ科、ミナミカワトンボ科、アオイトトンボ科、カワトンボ科といった科があります。日本では大型の種類を除いたイトトンボ亜目の総称として、イトトンボという名が使われることが多いようです。
画像3:2017年7月・淀川ワンド・セスジイトトンボ
日本にいるイトトンボの代表的な種類としては、美しい黄色をしたキイトトンボ、赤色をしたベニイトトンボ(一番上の画像①)、オスの水色と黒のツートンカラーが美しいセスジイトトンボ(上記の画像3)やオオイトトンボ、クロイトトンボ、ほぼ全身青色をしたルリイトトンボなどがいます。
画像4:2018年6月・精華町・連結 産卵中
残念なことに、交尾中の愛の逆向きハートは撮れませんでした。
今年、初顔のチョウトンボも羽化して池を飛び回っていました。
メタルな感じがいいですね。(*^^)v
飛行中のベニイトトンボ
最後に、クロイトトンボが連結産卵していました。この池には何種類ぐらいのトンボがいるのか楽しみです。
それではこの辺で失礼します。