息子が言う。「何を怒ってるのか?」ちょっと大きな声を出して二諧に向かって呼びかけただけでもビクついている。叱られる事ばかりで育った後遺症か?アスペルガーの感じ方や思考に無理解なまま育ったのだ。そんな病名すらこの世になく、分かった時はもう成人していた。
私も職場でお叱りを受ける。いい歳をして。内容の大半が、ケアレスミス。幼少時からそそっかしいので、いまさら直しようがない。注意に注意を重ねて、チェックにチェックを入れて尚漏れがある。 試験問題集を今解いているが、分かっているのに記入ミスなどのケアレスミスが必ずある。自分ながらなさけない。
職場ではどうしようもない自分の欠点を毎度叱られる訳で、だんだん気持ちは萎縮の一途。
〔ほめられる事が足らない〕
と息子のカウンセラーに言われてから、どんな些細な事でも息子をほめ続けてきた。 叱られる度、息子の叱られる気持ちが分かる。彼の場合は叱られる事の意味も不明で不安がいっぱいな事も多かったに違いない。
息子の「何を怒ってるのか?」を聞く度に、叱られる気持ちの持って行き場のなさと『緊張を思う。
『利用者を叱ってきた話』や『利用者が良く自分の言う事を聞く』と大声で話すヘルパーにはお咎めがない。瑣末な見えるミスは見逃さないが、そう言う事を笑顔で聞き流すサービス提供者の下で働く事に少々、嫌気がさしている。仕事が滞りなく回る事を第一に考えている内に、彼女は何か見失ってしまったのか?
いろんな人の人生に触れる事が楽しいから、ヘルパーと言う仕事が好きだから、まだ辞めずにいる。
良くしてもらおうと気遣いされている事を案外、世話人は忘れていますね。
〔相手の立場に立とう〕といくら思っても思い足りないものですね。
お互いわが子を知る努力だけでも悩み多いですものね。
わが子の幸せはどこにあるのか?介護の仕事も利用者さんの幸せはどこにあるのか?考えながらの作業は似ています。
軽い肺炎で入院した時、「忙しい、忙しい」と自分のペースに合わせることを患者に求める看護士がいました。病気で気持ちが落ち込んでいるのになんで看護士に気を使わなくちゃいけないのかと腹立たしく思ったものです。下がらない熱に不安なことをいったら「そういう態度、だからあなたは病気になるのよ!」としかられました。仕事を滞りなくすることしか見えてない、という余裕の無さを感じました。
「好き」だと努力も辛さは減るし、深く極めたくなるものだから、きっとみかんさんは、優しいヘルパーさんだと思います。利用者はミスうんぬんより暖かさ、優しさを求めていると思うのですが。頑張ってください。