車椅子の彼女に見覚えがあった。少しやせた感じだけど、理髪店を営む傍ら手を動かしている事が楽しいと、一冬何枚ものセーター類を編まれ、昨年、一昨年と続けて作品を頂いたあの方だろう。なまけ一筋になびく私と正反対の。
一瞬、声をかけるのをためらっていたら、目があった。
お友達とショっピング途中だったらしいかった。
友人はズケズケと
「歩けるけど、時間かかるから車椅子」と。
麻痺があるからと余計な気の使い方がない仲良しと見た。
彼女は以前通りの化粧。真っ赤な口紅。
脳溢血だそうで、麻痺の手と足を示された。
店は今閉めて、リハビリの日々だそう。
ビニール袋を話している間も片手と口で開けようとされていた。残存機能フル回転でその姿に甘えがない。店と私生活を切り盛りして、一時を惜しんで編物をしていた彼女らしい。友人と言い、口紅と言い、話していて、ドヨドヨドレドレの夕刻仕事疲れが軽くなった。
一瞬、声をかけるのをためらっていたら、目があった。
お友達とショっピング途中だったらしいかった。
友人はズケズケと
「歩けるけど、時間かかるから車椅子」と。
麻痺があるからと余計な気の使い方がない仲良しと見た。
彼女は以前通りの化粧。真っ赤な口紅。
脳溢血だそうで、麻痺の手と足を示された。
店は今閉めて、リハビリの日々だそう。
ビニール袋を話している間も片手と口で開けようとされていた。残存機能フル回転でその姿に甘えがない。店と私生活を切り盛りして、一時を惜しんで編物をしていた彼女らしい。友人と言い、口紅と言い、話していて、ドヨドヨドレドレの夕刻仕事疲れが軽くなった。