知り合いの老猫が突然弱ってきた。
食べない。よたよた歩く。
病院に行くと心臓も腎臓も悪いとか。
点滴、薬で持ち直しては悪くなる。
だんだん持ち直し方も鈍くなる。
猫は
食べなくなって
何日くらいで死ぬのかと聞かれた。
近いとこでちゅんちゅん。
その前にふぃんふぃん。
もっと前にゆき。
さらに前にたび。
一番短命だった、けんかして感染症で死んだちょび。
五匹も看送っている。
辛いことはどう言う訳かすぐに忘れる。
思い出そうとしても思い出せない。
ちゅんちゅんとふぃんふぃんの死については、
このブログに書いた気がして、過去記事へさかのぼってみた。
どちらも
食べなくなって数日。
水も飲まなくなって次の日だった。
二匹とも
私の膝の上で永眠した。
まるで私が仕事から帰るのを待っていたかのようだった。
ここだけは克明に覚えている。
病院から帰った車から飛び降りて姿を消してしまった子。
病院のゲージ内で点滴に繋がれたまま絶命していた子。
どちらにも後悔が残っている。
あれから、
最後が近づいたらもう病院には連れて行かない。
家で看取ってやるのが猫にも飼い主にも最良のように思う。
人間より長くは生きない猫だから、
今は6歳のモコにも
その日は必ずやって来る。