骨髄異形成症候群(MDS)と向き合う

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津波だ 海に向かって逃げろ!

2021年12月08日 | 日記

南海トラフ地震による津波を想定した避難訓練を行います。

〇月〇日〇時 サイレンと避難を促すアナウンスの後、

避難用の荷物を持って 徒歩にて 指定の避難場所に集合してください。

 

そういった主旨のおふれが回覧板にて周知された。

 

災害時に避難するとしても

私は免疫抑制剤を服用しているので大勢が集まる避難場所に入るのは躊躇される。

 

それにここは高台で津波の心配はいらないだろう。

が、町を挙げての訓練なので

お世話をしている市役所や消防の人たちのことを思えば参加すべきであろう。

 

とはいえ、

避難所に指定された場所は海岸の埋め立て地。

海の傍。

この町は山の斜面に建つ住宅が多い。

そして避難所に指定されている施設は『海の傍がいくつもある。

津波以外の災害であればそれでも良いが、

 

「津波が来ます。直ぐに避難してください」

というアナウンスと共に皆、高台から海に向かって逃げるのである。

常識とは逆行している。

それでも

これは訓練だからとりあえず海辺ではあるが、指定場所に集めて

「今回は訓練なのでここに集まってもらいましたが、実際に津波が来たら出来るだけ高い所へ逃げてください。」とか、避難時の注意があったり、持ち寄った荷物の点検やアドバイスがあるのだろう と思っていた。

 

指定場所から家まではけっこう急こう配なので

訓練の後、帰宅する際にその坂道を荷物を担いで徒歩で上がって帰るのは私には無理なので旦那だけ行ってもらうことにした。

日頃準備していたリュックの中には2ℓの水やレトルトのご飯を数パック入れてあったが、

これを背負って徒歩で坂道を登って帰るのは

男とは言え、高齢の旦那には無理であろう。

 

そこでペットボトルは空のものを、パックご飯はやめ軽い保存食用の缶入りクラッカーを買ってきて詰め替えた。

あとは薬とスマホと充電器、タオルなど。

準備万端とは言えないが、訓練なのでこの程度で。

実際に避難となれば車を使うだろうから。

 

当日、

予定の10分前に予告の放送があり、

サイレンが鳴ったら火と戸締りを確認し、マスクをつけて避難してくださいとのこと。

間もなくサイレンが鳴り避難の指示があったので、

ダンナは荷物を詰め込んだリュックを背負って海に向かって下りて行った。

避難指示が出てから住民が集合するまでにどれだけの時間を要するのか、

たぶんその時間も計るのであろうから、指示の放送が終わってから家を出た。

 

こういう時は近所の高齢者に声を掛けるべきか?

迷ったけれど、これは訓練、声を掛けるのはかえって迷惑だろうと思い、声掛けはしなかった。

 

避難指示が出てから20分位経って、旦那が帰って来た。

「あれ?どうしたん?訓練は?」

「終わった」

「え?説明会とか無かったん?今日は海に向かって避難しましたが、実際に津波が来たら出来るだけ高い所、例えばこういうところにとか、避難に要する時間を計るとか無かったん?」

「何もない。行って名簿に名前を書いたら終わり。それどころか早くに下りて行って避難指示の放送を待っていた人が多かった。しかも・・・・・荷物を持って行ったのは自分一人だけで、何人かの人に笑われた。名前を書いても ご苦労様の一言もなかった」

 

避難訓練を真剣に捉えた私がバカだった。

 

住民は名前を書きに行っただけ、予定を空けて余計な時間をとられただけ。

市役所の防災担当者は参加者の人数をお上に報告して、休日出勤手当をもらって終わり?????

市長はその人数だけ見て

「沢山の人が参加してくれた」と喜ぶのだろうか。

 

彼らにとって東北の津波は他人事なのだろうか。

ここには津波は来ない!と高を括っているのだろうか。

税金の無駄遣い、

いやそれ以上に災害や避難訓練を軽く見る市の防災体制にがっかりした。

 

もし実際に津波が来ても、

海辺の避難所に避難を促すのだろうか。

「南海トラフ地震による津波が発生しました。到着予想時間は〇時です。住民の皆さんは火と戸締りを確認して直ぐに指定の避難場所に避難してください」

「津波が来ます! 直ぐに海に向かって逃げてください!」

と?????

 

 

 

 

 

 


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