うまい犯罪、しゃれた殺人 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 価格:¥ 819(税込) 発売日:2004-08-25 |
ひとつ前の記事、『謎の物語』について訂正があります!
ストックトンの『女か虎か』が、何の本に収録されているか知らない、と書きましたが、自分が以前紹介した『天外消失』に入っておりました!
すいません……(>_<)それにしても自分で書いたことを忘れてしまうなんて……。寄る年波のせいなのね……しくしく……。
さて、(さてじゃないっ!)訂正だけでは何なので、ふたたび短編の話を少しします。
私、高校生くらいの時、短編ミステリーがマイブームでして、私としてはそこそこ読みました。
で、やはり一番すごいな、と思ったのがスレッサーでした。(フレドリック・ブラウンもすごいと思ったけど、私の中ではSF作家なので)
とにかく切れ味が良くって、まさに切り取られた人生の欠片、という感じだった。
でも、私の一番のお気に入りは、実は彼の短編でもマイナーな、『濡れ衣の報酬』という一編でした。
これは本当に収録本はわかりません。EQに掲載されていたものを読みました。
(でも二十年以上前の記憶に頼っているし、掲載誌違ってたらどうしよう((+_+))いや、それよりそもそもスレッサーの作品じゃなかったらどうしよう)
主人公の弁護士が、裁判を待つ連続殺人犯にとんでもない取引をもちかけに行く。
殺人犯は多数の女性を殺した男だが、彼が犯していない一つの殺人をも、自分の仕業だということにしてほしい、というもの。その代償に、彼の幼い娘の将来の面倒を見る、というのだ。そして、その殺人というのは、実は弁護士の親友が妻を殺してしまった事件だった……。
ちょっとメロドラマっぽくて、いかにも若い娘が好みそうかなぁ、と思うし、今の年齢で読んだらたいして心に残らなかったのかも。
でも、若いころ好きだったものって、なぜかどうしても忘れがたいのです。