風の中のマリア 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2009-03-04 |
ミツバチは蜂蜜を利用しますし、(ミツバチには迷惑ですけど)見た目も可愛らしいのですが、精悍で大きいスズメバチは見た目も蜂毒も怖い!
私は蜂に刺されたことが2回あり、(アシナガバチと、たぶん、マルハナバチ)そのこともあって、スズメバチは苦手でした。
と、いうか、スズメバチが好きな人なんていないだろうくらいに思ってました。危険ですし。
ところがこの小説のヒロインはなんとスズメバチ!
戦士である彼女の、短く激しい生の物語、と書評で読んで、あまりにも意外な設定にがぜん興味がわきました。
ミツバチは、働きバチというように蜜を集める働きものだけど、スズメバチは戦士なのか!なんか目からうろこが落ちた感じだったし、長くない彼女たちの一生がいじらしい気もしました。
ちゃんと蜂の生態を活かしての擬人化なのかな、というのも気になるし、今読んでみたい小説の一つです。
それと、友達にスズメバチの水飲み場の話をしたら、『勝手に観光協会』という番組(みうらじゅん、安斎肇両氏出演)の栃木編の話をしてくれました。
その番組で、スズメバチが作った奇妙な巣(変わったものとのコラボ、例えば剥製の上に作った巣とか)を展示しているところが出てきて、みうら、安斎両氏は人間の作るアートよりはるかに優れていると感心していたとか。
そうか、彼女らは芸術家でもあったのだなぁ、と、しみじみ思った出来事でした。