
先週、トムを獣医さんに連れて行ってきました。
捨て猫の保護猫だったせいか、やたら痒がるし目やにや鼻水もあったので。
診察していただくとやっぱり、耳ダニに猫風邪、結膜炎もありました。
最初、あやの診察券を持っていかなかったので、以前来院したのはいつかとお医者さんに聞かれました。
とっさに「結構前じゃないかと……」と言ったのですが、すぐに一年半前に来ていると気がつきました。
けれど、母はいっこう思い出せないらしいのです。
直接的な言葉を言いたくなかったのですが、母がポカンとしてるので、「ほら、あやちゃんを去年の4月に連れて行って、もう長くないと言われたじゃないの…」と言うと、母の顔色がさっと変わりました。
雷に打たれたように立ちすくんだのです。
お医者さんに、「黄疸が出て、心臓も弱っていましたね。では、あやちゃんは亡くなったのですか」と聞かれ「はい、去年の5月に…」となんとか答えていましたが、急に小さくなったように見えました。
母にとってあやの最後の診察は、辛い経験だったので記憶から消していたらしいのです。
その後母はトムのことは私に任せて待合室に引っ込み、他の猫飼い主さんと話をしていました。が、私は、その方が連れてた三毛猫ちゃんが見たいからだろうと軽く考えていました。
でも、後で聞くと「喋ってないと涙がこぼれてきそうだった」との事。
母の悲しみはそれほどに深かったのかと実感しました。
その後、家に帰っても元気がなく心配しましたが、やんちゃなトムがおもちゃ抱えて寝入ってる姿など、「めっちゃ可愛いよね~」と見てちょっと笑ったのでホッとしました。
ウチの一番の猫はやっぱりあやちゃん。 でも、少しずつ家族になっていこうね、とトムにも話し掛けました。
(ちなみに、トムは現在体重約2キロ、歯はまだ乳歯で5ヶ月くらい、との事でした)