ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶 価格:¥ 3,150(税込) 発売日:2006-07 |
もう一月以上も前になりますが、以前職場の先輩だった方に、『詩のこころを読む』(茨木のり子著)という本をいただきました。
少女の頃には、詩もよく読んだのですが、最近はさっぱりでしたので、懐かしい気持ちになりました。とくに、高校の頃好きだった、ジャック・プレヴェールの詩を目にしたときには。
中学の頃は、ヴェルレーヌや立原道造が好きでした。ほんとの少女でしたから、ロマンティックな詩に魅かれたのです。(年齢のわりに、オクテだったのかも……)
石ノ森章太郎氏の少女向き短編で『龍神沼』というのがあって、その中にヴェルレーヌの詩が出てきたと思いますが、彼の詩って、ある時期の少女のツボにはまるのですよね。
けれど、高校になると、“ケッ!軟弱!”とか思ってしまって、ロバート・フロストの『火と氷』(ある人々は世界の終わりは火になるだろうと言う。ある人々は氷になるだろうと言う。……と始まる、滅亡の詩)とか、虚無的な内容のリチャード・ブローディガンの『LOVE POEM』とかが好きになりました。
中学と高校の間に何があったのだろう……。今は思い出せない……(-_-;)それにしても生意気だったなぁ(^_^;)
プレヴェールは、暗くない『庭』や『夜のパリ』とかも好きだったけれど、地味な『朝の食事』や、反戦詩(ですよね?)『バルバラ』がより印象に残っています。
そして今は、そのころは見過ごしていたような何気ない詩が心に沁みたりします。
こころって、うつり変わっていくものなんだって、あらためて実感しました。