今日、まったく悪気なく犬をだましてしまいました。
お向かいさんちにマロンというミニチュアダックスがいて、番犬らしくけっこう吠えます。
けれど最近は散歩でよく前を通るので、顔を覚えて吠えなくなり、触らせてもくれるようになりました。
ところが今日は心ここにあらずで、なにやら前の方をふんかふんか嗅いでいます。
その辺を見たら、なにか丸い、赤茶色のものがあったので、“あ、ドッグフードだ。届かないんだわ”と思っちゃって。
拾って投げてやったら、犬もパクッと口に入れましたが、すぐにポロっと吐き出しました。
よく見たら小石だったのです。(たぶん、園芸用の土に混ぜられているもの)
わー、大変だ!だましちゃった。もう信用してくれないかも!
そう焦って、犬に平身低頭謝りました。わざとじゃないよ、ごめんごめん、と頭や体を撫でました。
(猫しか飼ったことがないので、ついアゴ下とか撫でちゃいますけど)
すると犬は、撫でられながらまっすぐにこっちを見あげました。
怒っている様子はまったくありませんでした。その表情を見ているうち、“もしかして犬って謝罪を求めないの?”とちょっと思いました。
もうすぐ逝って1年になるウチの猫だったあやは、必ず謝罪を要求したのです。
こたつの中にいるときにうっかり蹴っちゃったり、間違ってしっぽを踏みつけたりした時に。
しらんぷりしてるとこちらの顔をじいっと見て、“ごめんなさいは?!”という表情になります。
「ごめん」と謝るとはじめて、“よろしい”という顔になってすりすりしたりして許してくれました。
でも、最初から怒らない犬の寛容な瞳にも感動するのですが、
ややMの私はツンデレな猫がよりカワイイのでした