きのう何食べた?(4) (モーニングKC) 価格:¥ 590(税込) 発売日:2010-10-22 |
以前ちょっと書きましたが、最初読む前はストーリー部分より、料理の描写が興味の大半でした。
あんまり、BLに関心のない方なので。
けれど、読んでみるとこれが、思いのほか主人公に共感して自分でもびっくり。
ゲイの人と独身女って、意外に共通点多いのねぇ~、と感心してしまいました。
今回も、ちょっとドキッとする描写が。
仲良くしている主婦のお家の、娘さんの結婚問題に関する親子の擦れ違いをかいま見た主人公筧氏。
複雑な思いを抱えて、同棲中のパートナーケンジ君に「お前今まで子供欲しいと思った事ある?」と聞きます。
すると、「えー、そりゃあるよ」とあっさり答えられ、心の中で、『俺はいままでいっぺんも子供欲しいなんて思ったことねーや』と意外な思いをかみしめる……。
ちなみに、私はケンジ君側なんですけどね。子供を欲しいと思ったことは何度かある。
でも、同じ独身友達でも筧氏みたいにまったく子供に関心ないひともいるわけで、それをこちら側からみたようで少し不思議な気分でした。
それと、考え方も似てるけど、今回の巻を読んで、私の料理レベルはケンジ君くらいだな~と、そっちにも共感!
筧氏が風邪でダウンしたとき、料理を作ってあげるのですが、献立の立て方と段取りがイマイチ。まるで自分を見ているよう!
筧氏のような手際の良さは、まだまだ私には遠いです
(もっとも、オーガニック食材の高価なのに愕然とするシーンはすごく共感しました!「あ、今日は木曜日だから卵97円の日だ、買って帰らなくちゃ」と言って、職場の先輩に「主婦か!」と突っ込まれたことがある……)
お互いを大切にして、美味しい料理を日々味わってる筧氏とケンジ君の日常はほのぼのと楽しそう。
でもその底に、仄かな将来への不安も横たわっている気がして、そこにも共感してしまうのです。