以前、片岡義男氏のエッセイとも短編小説ともつかない小品のなかで、気になるエピソードを読んだ事があります。
とある女性と、アメリカの片田舎をドライブする話だったと思います。
町に立ち寄って、食事をとろうとするのですが、どうもいい食堂が見つからない。 なので、スーパーマーケットに行って、蟹の缶詰とマヨネーズを買い、缶に直接マヨネーズを入れ、手持ちの万能ナイフで混ぜて、二人で食べた、というものでした。
かなり荒っぽい料理(?)なんですが、それが妙に美味しそうで、印象に残りました。
物語のなかで、主人公(片岡さん自身?)が、「タバスコをきかすと良かったのだが」と残念がるシーンが確かあり、それも気になりました。 そうか、蟹もマヨネーズも味がマイルドだから、ちょっと辛みをきかすとアクセントになるのだな……。と思いました。
それ以来、蟹缶とマヨネーズのスパゲティーを作る時は、ちょっと辛みを入れることにしています。 今回は、以前買ったかんずりを使いました。
タバスコはもちろん、ラー油や一味も合います。 もっともアメリカのマヨネーズは日本のものと味が違うでしょうから、いまだに小説のなかのカニマヨランチは、幻の味です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます