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民子 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2001-09 |
十数年前の秋の夕方。私がぼーっとしつつ洗濯物を取り込んでいたら、突然何かが脚に飛びついてきました。
わっ、とびっくりして見下ろすと、やせ細った子猫が、脚にしがみついていたのです。
もっとも、あまりにやせ細って小さくなっていたので、3、4ヵ月くらいの子猫だと思いましたが、充分食べさせたら見る間に大きくなって、びっくりしました。
たぶんほんとは5、6か月にはなっていたのでしょう。
紆余曲折あったのち、そのままウチに居ついてしまいましたが、そんなわけであや子は拾い猫ではないのです。
(押しかけ猫、というか、わたしがあまりぼーっとしていたため、隙を突かれたのであろう)
今はすっかり老猫です。
そんな私が身につまされる猫の本といったら、筆頭はこれ。
私はあまり映画や本で泣いたことのない冷酷非情なタイプなのですが(^^ゞこれにはあやうく泣かされそうになりました。
キャットフードのCMのために書かれた掌編ですが、映像でも本でも、最後のシーンにはほろりとします。
それにしても、この作品の作者の浅田次郎さんもそうですが、猫好きの男性作家ってアウトロータイプが多いのは何故……?
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