今日は仕事が早番だったので、帰りにコスモス畑に寄って、トイカメラで写真を撮ってきました。
去年は9月の末に寄りました。同じように満開に近かったのですが、そのときは恐ろしく風が強かったせいか、今回初めて感じたものがあります。
それは、コスモスの香り。花の間に立っていると、はっきりと花々が匂い立つのを感じました。
薔薇や百合、金木犀や沈丁花のような芳香ではありません。もっと密やかな、つつましい香り。でも、ああ、コスモスってこんな香りがするんだ、と感慨がありました。
満開の夜桜を見たとき、その清々しい香りに感動したことがありますが、たくさんの花が集まって初めて、感じる香りもあるのですね。
以前駐車場にかたまって咲いていたおしろい花が、思いがけず良い香りを漂わせていて驚いたことがあります。どなたかが“器量よしの田舎娘のような花”と書いていましたが、何となくうなずけました。
コスモスは、もう少し地味で、でも清潔感のある香り。
去年は心にわだかまりがあって花を見に来たのでしたが、今回は気持ちはそれほど荒れてはいませんでしたが、なんとなく疲れていました。
そんな中、一面の花の中に立って、その香りに包まれたのは、少し心和む体験でした。
花の季節はあっという間に過ぎて行きます。季節の美しさを感じる時間を大切にしたい、と思った午後でした。
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