日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

青山七恵「ひとり日和」

2015-02-28 | 【あ】行
2007年2月28日初版
表紙写真;大森克己  河出書房新社


知寿が5歳のときに、父と母が離婚。
20歳になったとき、母の中国行きを機に母と離れて暮らすことを決めた。
でも、一人暮らしは心配だからと、遠縁にあたる吟子さんというおばあさんの所へ下宿することに。

知寿は、いろんなことが不安なのね、、自分がどうやったらシアワセになれるのか、、。

P48・P80・P107・P162 に、印象に残る文章。

母は、結局中国の人と結婚する。というのだけど、
それに、知寿は正社員になって寮に住むことになったことをなんとなく他人事のようにいうのだけど、
でもこうやって、知寿は本当に親離れするんだ。

20歳は17歳のようにはいられず、50歳でも70歳でもない。
で、61歳の私も、それなりに悩みがあり不安があり。。

だからきっと71歳の吟子さんにもね。

靴箱が知寿の気持ちを表すアイテムとして使われていたのが面白かった。
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