※3 Rosa chinensis Jacq. ロサ キネンシス、コウシンバラ、 月季
貴州省、湖北省、四川省の中華人民共和国中部を原産地とする薔薇です。
Rosa chinensis Jacq.
=Rosa bengalensis var. chinensis Pers.
=Rosa chinensis var. chinensis
=Rosa chinensis var. manettii Dippel
=Rosa chinensis var. viridiflora (Lév.) Dipp.
=Rosa indica var. vulgaris Redout
≡Rosa montezumae Humb. & Bonpl.
=Rosa montezumae Humb. & Bonpl. ex Red. & Thory
Rosa chinensis var. longifolia (Willd.) Rehder
Rosa chinensis var. minima (Sims) Voss
Rosa chinensis var. semperflorens (Curtis) Koehne
Rosa chinensis var. spontanea (Rehder & Wils.) T.T.Yu & T.C.Ku
Rosa chinensis f. mutabilis (Correvon) Rehder
https://sites.google.com/site/meddbase/database/r/rosa-chinensis-jacq
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:732029-1
花柱は突きだし出し、ほぼ雄しべと同長、短毛がある
花托筒は卵状球形~洋梨形 、無毛
托葉は葉柄に接合し、全縁にしばしば短い腺毛がある、先は尖鋭形。
棘は曲がっていて扁平、多数~無いこともある
http://mikawanoyasou.org/data/kousinbara.htm
小葉は3~5枚、まれに7個、葉裏は帯緑色、葉表は暗緑色、しばしば光沢があり、広卵形~卵状楕円形、両面ともほぼ無毛、基部はほぼ円形~広楔形、縁は鋭鋸歯、先は長い尖鋭形~鋭形。
ローズヒップは赤色、卵形~洋梨形
https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_2450.htm
Rosa chinensis Jacq.の特徴
花 5個の半二重~二重、4~5枚、束生又はまれに単生、基部は楔形、先は凹頭
花の大きさ 4-5cm
花の色 赤色~ピンク色~白色
花托筒 卵状球形~洋梨形 、無毛
萼片 5枚、早落性、卵形ときに葉状、表面は無毛、裏面は長軟毛が密生し、縁は少数分裂し、先は尾状
花柱 突き出し、雄しべの約半分の長さ、短毛がある
花柄 長さ2.5~6㎝、ほぼ無毛又は短い腺毛がある、苞は1~3個、線形、無毛、縁は腺毛があるか全縁、先は鋭形
香り ほとんど無い又は、すがすがしい甘い香り
花期 花は5月が最も多く、年中咲き、茎の先に1-数個つく
ローズヒップ 赤色、卵形~洋梨形、直径1~2㎝
樹形 高さ1-2mに成長
棘 緑色、基部が太くなった茎に、少し鉤状となった扁平な刺を散生する
葉 葉は長さ6-14㎝、羽状に長さ2.5~6cm、幅1~3cmの小葉が3~5枚付く、まれに7枚、長楕円形、楕円形、または広楕円形、鋭尖頭または鋭頭、基部は広いくさび形か円く、ややふぞろいな鋭鋸歯縁、両面無毛、ときに葉軸や小葉の中肋に沿って鉤刺がある、葉裏は帯緑色、葉表は暗緑色、しばしば光沢がある
托葉 葉柄に接合し、全縁にしばしば短い腺毛がある、2/3まで葉柄につき、ふちに腺毛がある。托葉下の対の刺はない、先は尖鋭形
薬用 花と実は、生理不順、生理痛、甲状腺の腫れに効能があるとされ、伝統的な中国漢方薬として使用される
和名の庚申(こうしん)とは干支(えと) の庚申(かのえ・さる)の日を意味し、ほぼ2ケ月に1回くる。花が庚申ごとに長期間咲き続けるという意味で、コウシンバラという。中国名の月季花も同様の意味。中国から古い時代に渡来し、日本でも古くから栽培されている。チョウシュンカ(長春花)は古名。
中国の観賞用のバラで、世界中で広く栽培されている園芸種であり、バラの園芸品種の基になる重要な種でもある。また、花と実は古くから中国漢方薬とされている。園芸種は学名がRosa chinensis Jacq. var. chinensis と整理されている。貴州省、湖北省、四川省に自生する一重の5弁花を変種var. spontanea としている。