https://www.pinterest.co.uk/pin/447897125423800830/ 説明はWikiから引用させていただきました。
※3ヘナ
ヘナ(ヘンナ)は、ミソハギ科の植物。Lawsonia inermis( 別名 hina, henna tree, mignonette tree, Egyptian privet、指甲花(シコウカ)、ツマクレナイノキ、エジプトイボタノキ)。エジプト、インド、北アフリカ、イランなどの乾燥した水はけの良い丘陵に育ちます。葉を乾燥させて粉にしたものを水などで溶いて、古くから皮膚、髪、指の爪、絹、羊毛、革などの布地を染色するために使用されてきました。又、地中海東部の青銅器時代後期以来、社会や休日のお祝いの一環として若い女性の身体を飾るために使用されてきました。アクロティリ(Akrotiri, 紀元前 1680年のテラ)※1 の噴火以前で発掘された壁画※2には、爪、手のひら、足の裏にヘナと思われるマーキングのある女性が描かれています。
インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、何千年もの昔から切り傷の治療や、皮膚病の薬として使われてきました。皮膚病予防、止血、火傷、打撲傷、吹出物、皮膚炎などの薬剤としてヘナの場合は使用者が女性であることから結婚、妊娠、出産にまつわる護符的役割のものとして施されることが多いようです。タトゥーとの違いは身体の新陳代謝で2~3週間で色が抜ける点です。北アフリカのベルベル人(berber)、ヨーロッパから南アジアを流浪する民、ジプシー(gypsy)、ロマ(roma)にもヘナのタトゥーがみられます。
エジプト、インド、北アフリカ、イランに自生し、35〜45°Cで多くの色素を生成します。降水時に急速に成長し、新しい芽を出しその後、成長は鈍化します。葉は徐々に黄色くなり、長時間の乾燥または涼しい時期に落ちます。最低気温が11°C未満の場合は繁殖せず、5°C未満では枯死します。ヘナの葉に含まれるローソン(Lawsone)またはヘンノタンニン酸(hennotannic acid)というオレンジ色色素がタンパク質に絡み付く特性で頭髪や皮膚に色が付きます。花は香水の原料になります。
※1テラ
サントリーニ島( Σαντορίνη / Santorini、別名ティーラ島(Θήρα / Thira)は、エーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するギリシャ領の島。大爆発で火山が形成したサントリーニ・カルデラの一部で、島の形に残っているのはその外輪山( 東西14.7㎞、南北16.5㎞ )です。阿蘇のカルデラがそれぞれ 18 x 25㎞ の大きさですからこの火山も相当大きいことがわかります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/サントリーニ島 から
BC1628年頃、海底火山の爆発的噴火により、地中のマグマが噴き出してできた空洞状の陸地が陥没してカルデラを形成し、現在のような形状になりました。サントリーニ島内の南部に、ミノア文明下の大規模な港湾都市遺跡、アクロティリ遺跡があります。
※2 壁画 ギリシャ アクロティリの遺跡から Ship procession fresco, part 1, Akrotiri, Greece.
https://de.wikipedia.org/wiki/Akrotiri_(Santorin) から
https://de.wikipedia.org/wiki/Akrotiri_(Santorin) アクロティリの遺跡から“サフランを積む女性” 一部分。
The saffron gatherer lady. Fresco from Akrotiri prehistoric settlement, 17th BC.Thera island.
上腕部から肩、背中にかけてヘナで描かれたと思われるタトゥーが見えます。
先に『ヘナは、エジプト、インド、北アフリカ、イランなどの乾燥した水はけの良い丘陵に育ちます。』とヘナの説明をWikiから引用させていただきましたが、そのヘナがギリシャを含む地域から、BC1600年以上も前から地中海~インド洋にかけての内陸部地域で使われていた、文明の地域間交流があったとまで明言できるか否かは疑問ですが、よく似た風習があったことは、運よく残った壁画から明らかです。
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