コリアンダー 5
カヤツリグサの根塊はリン、カルシウム、ビタミンE、Cに富み、ナッツはジャガイモ、サツマイモの二倍のでんぷんを含んでいます。根塊の油の中には飽和脂肪酸であるパルミチン酸、ステアリン酸が18%、不飽和脂肪酸であるオレイン酸、リノール酸が82%含まれています。
フィトステロール(コレステロールは摂取量の40%以上が小腸から吸収されるのに対し、植物ステロールは吸収率が5%以下でありコレステロール吸収を阻害する。食品の成分や添加物として、フィトステロールはコレステロールを減少させ、腸でのコレステロール吸収を抑える作用を持つとされ、また、がんの予防に効果がある可能性があるとされる。)が多く含まれるタイガーナッツオイルは栄養的に優れた食べ物です。
モード・グリーブからの引用をつづけます。
聖アントニィズ・ファイアー
『ヨーロッパの北の国では、種はパンに入れて使ったりするが、主にはリキュールに入れて香り付けに使う。エセックスではその目的でたくさん栽培している。ジンの蒸溜業者、牛や馬の外科手術でこれを使う。栄養上の又は医学的には話題になるのはコリアンダーの実の部分だけである。お菓子には、子供用に種で丸いピンクや白い色のコンフィットを作る。英国の薬事では忌避薬以外に使うことはない。
ウィリアム・ターナー( William Turner、1508-7/12/1568 イングランド王国の牧師、宗教改革者、医者、博物学者 )1551年に、第1部 A New Herball : 新本草書を発表し、1562年に第2部、1568年に第3部が出ました。第1部でターナーはコリアンダーはパンや大麦の中に入れて食べると、セイント・アントニィズ・ファイアー※(Saynt Antonyes fyre;皮膚の炎症や壊死を生じる疾患の総称、麦角、丹毒など)に効果がある。 コリアンダーを使ったケーキは今でも時々作られています。』と述べています。
セイント・アントニィズ・ファイアーについては次回に。
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