劇団あおきりみかん

けいこば日記

【推し本 部】松井真人の推し本 其の壱

2020年09月21日 | Weblog
どうも、あおきりみかん松井真人です。





人生で、この本に出会えて本当に良かったと思える本がいくつかあります。
今回は台本以外でということなので、とっておきの一冊をご紹介いたします。

本当に、本当に、好きな本です。

よかったら読んでみてもらえたら嬉しいです。
大切にしている本です。













『きよしこ』重松清




本との出会いエピソードはなんですか?



この本は、大切なお友達に勧められた本です。
何冊か勧めていただいた中の一冊です。

お友達は、仕事に悩んだり、人生に悩んだり、生徒さんのことに悩んだりしていたけど、とっても真面目で立派な人です。

その人に、読んでみてくださいと貸していただいて読みました。


初めて読んだのは、電車の中でした。
電車の中で読みながら涙が止まらず、目的地過ぎても終点まで読んで、終点で降りて、ホームのベンチで最後まで読みました。

次に読んだのは、珈琲家比呂野で読みました。
昔よく死んだばあちゃんと行ったお店です。
小説に入るまえの文章を読んで、心が震えました。

それから何度も読みました。この推し本の文章を書くためにも読み直しました。


あの時勧めてくれた本は、僕の中で宝物になりました。
この本に出会えて、僕は本当に嬉しいです。







推せる理由を教えてください



僕は俳優の仕事をしています。
お芝居が好きです。
じゃあなんでお芝居が好きなのかなぁと考えると、好きな部分の一つに、日々の生活の中に「言えないこと」がたくさんあるから、お芝居で、2時間くらい使って、その一言を(言っても、言わなくても)相手に伝えたい、という所があると思っています。
僕は毎日の中で、そういう「言えないこと」をごまかしたり、わすれてしまうことで、やり過ごしているけど、この小説はそういうことを丁寧に愛情とともに僕に伝えてくれる気がします。
僕の一番好きな歌詞は「つらいかい 足を引きずって歩くことは 醜い顔を隠すことは 何も言えないでうつむくことは」という詩です。

僕はこのお話を読むと、僕が演劇でいつも大切にしていることを、とても丁寧に確認(確認であってるかわからないけど、一旦確認にします)するような気持ちになれるのです。

僕はこのお話が、とても好きです。









こんな人に、こんなシチュエーションで読んで欲しい等はありますか?



みんなに読んでもらえたら嬉しいです。
ほんとにほんとに、名作だと思います。
人生に寄り添って、そばにいてくれるようなお話です。



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