地球が今の姿になって安定した時からずっと続いている雲間から射し込む”ひかり”。不思議に懐かしさを感じますね。
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最近、”アイヌと縄文”という本を読んでいます。アイヌ民族や沖縄の琉球民族、鹿児島の”隼人”と阿蘇の”熊襲"、東北の”蝦夷”は元々日本に住んでいた縄文人の血を色濃く受け継いだ民族です。私達、日本人も縄文人の血を受け継いでいるのですが、渡来系の弥生文化を受け入れたことなどからアイヌ人とは2000年以上も異なる歴史を歩んできました。
最近は、DNA調査によって、民族のルーツを辿ることができるようになりました。遺跡に残っている骨のDNA調査などから、数万年前にはアジアの広い地域にハプロ D系統と呼ばれる染色体を持った民族(縄文人)が広く分布していたのですが、徐々に少なくなっていき、O系統と呼ばれる民族(今の漢民族や朝鮮民族)に置き換わっていったようです。古いタイプのD系統染色体は、世界の中で現在の日本民族とチベット民族だけに残っていて、最も色濃く残っているのは、アイヌ民族と琉球民族だそうですね。
弥生人との混血があったと言いながらも、日本民族には縄文人の血が残っているんですね。ちなみに、北海道には"カムイ"という地名が多く残っています。"カムイ"はアイヌ語が語源で日本語の"カミ"の語源にもなったと言われていますが、意味するところは"カミ"とはやや違っています。