杏の読書日記プラス

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Challeng・ed-遠い水の記憶-

2005-12-16 23:00:48 | 日記
東京芸術座公演~北九州芸術劇場~

あらすじ

バルセロナ・オリンピックの平泳ぎ種目でメダルを期待されていた高橋は、代表選考会で予期に反して三位にとどまり、オリンピック出場のチャンスを逸する。
競技者としての将来を思い悩んでいたところ、公立盲学校・校長から、保健体育の教師として奉職し、「視覚障害の生徒たちに水泳を教えて欲しい」と懇願される。
傷つきやすい心を持った生徒たちは「悪意なき同情」に反発する。
心の奥底に挫折感を秘めた高橋は、自分の学んできたことを生徒たちに伝えるために再び日本選手権にエントリーする。
高橋に生徒らが共感し信頼を寄せはじめる。

かんそう

東京芸術座の舞台劇が好きなので、期待してました。とても、良かったです!!
役者さんの演技も良かったし、脚本も良かったし、舞台美術も良かったです。
まっすぐな高橋と生徒ひとりひとりが交わす会話が、幾つも心に残ってます。

「水泳は敵と戦うスポーツじゃない。敵を倒して勝つスポーツじゃない。自分自身と戦うスポーツだ」(高橋)
「平泳ぎが好きだ。前に進むとき、額に水の流れを感じる。その感じが好きなんだ」(鈴木・生徒)
「僕は、鈴木君のように早く泳げない。もし、僕が鈴木君だったら、大会に出て、みんなに自分を見てほしい。だから、鈴木君に、大会に出てほしい。僕らの代表として」(木村・生徒)

舞台終盤、さらしものになるかもしれない、という不安のなか、大会に出ることを決意した鈴木が、高橋に言う。「先生の体に触らせてもらってもいいでしょうか?」それは、鈴木が自らの固い殻を脱ぎ捨てた瞬間だった。「いいよ」微笑む高橋の腕に触れ、顔に触れ、高橋の胸に飛び込む鈴木。しっかり受けとめる高橋。そして、幕。

涙しました。

東京芸術座~大好きだ~



おまけ 芸術劇場のクリスマスイルミ
コメント
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