青年劇場による舞台『
3150万秒と、少し』をシュンと観てきました。
☆あらすじ☆
高校2年の春休み。悠子と梨香はクラスの仲間とスキー旅行に出かけていた。山の頂には太陽の光が反射して美しくきらめいている。景色は最高。バスの中は大盛り上りだ。はしゃぐクラスメートたちのうれしそうな顔、顔、顔。だがその幸せを突然の雪崩が一瞬にして奪ってしまう。悠子と梨香だけを除き、全員雪の中に消えてしまった。
取り残され、生き残ってしまった二人。
ショックと絶望の中、彼女たちは一年後に後追い自殺をすることを誓う。そのかわり、二人は一年間やるべきリストを作った。たわいもないひとつひとつを時にはぶつかり、時には仲違いしながらこなしていく。
しかし、リスト通り「狩り」をしようとして羊一匹殺すことのできない自分たちに気づく。生命とは何か。なぜ、蚊は殺せるのに羊は殺せないのか?死んでいった仲間たちは、死ぬ覚悟ができていたのだろうか?大小さまざまな問いが湧き起こる中なか、梨香は悠子に不満をぶつける。
(劇団のちらしより、原文のまま)
事故のあとの3150万秒と、少し。
懸命に生きる悠子と梨香の姿に、現役の高校生たちは、何を思い、感じたのかな。
聞いてみたいな。
生きること、生き続けること、自分たちの思いを実現すること~たくさんの問いに対して、答えを見つけてくれるかな。
この舞台を観ている間、高校三年生・十七歳だった私の一年間~悠子や梨香と同じように、もがき苦しんだ日々を思い出して、少し胸が痛かったけど。
二時間の中に、たくさんの思いが詰まったすばらしい作品でした。
舞台の写真がないので~10月のダヤン。