日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
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なんで?

2014-05-30 10:09:56 | 日々
昨日レッスンの合間の雑談で(休憩中よ)、新しくオープンする(鶴岡)加茂水族館の話題になった。
実は、あの名物館長である村上さんは、ワタシの友人のお父上なのである。一度しかお会いしたことはないが、TVなどから伝わるあのままの、とても魅力的なお方。山形に、ああいう人がたくさん増えればいいのに!!って思うような。驚くべき話を聞いた。その村上さんが、館長を退任する、と。嘘でしょ?あんなに情熱を持って仕事をしてて。。。水族館があんなに注目されるようになったのも、村上さんの人柄によるもの、と言ったって過言ではないと・・・・なぜ?健康状態に問題でも?ワタシは真偽を確かめるべくネットで検索。結果こんな記事が。
来年3月勇退
勇退?!市開発公社って??!!
知らなかったけど、水族館が倒産の危機にあった時、(村上さん個人で)自宅を担保にしてたって。どれだけ真剣で、覚悟を持っていたかわかりますよね。そんなことができる人間がたくさんいますか。そういう覚悟こそが、逆転の奇蹟をうむことができるんです。ワタシはそういう人を尊敬してやみません。
村上さんの活躍を素直に認められない人たちがいたのでしょうか、山形(鶴岡)に。山形には「あがすけ」(目立ちたがり:あまりいい意味では使われない)って言葉があるんです。何かを変えようとすることや、新しいことに取り組んだりすることに対しては、あまり好意的に受け取られない事も多いですね~。無難に、目立たないようにしていた方が、田舎では暮らしやすい、って、ね(苦笑)
鶴岡では、文化施設建設の問題も今朝の新聞に載っていました。根っこは同じような気がします。いくら立派な建築物を、世界的に著名な建築家が建てたところで、まったく意味のないことだと思います。音楽を聴いたり、お芝居を観に足を運んだことのない人ほど、文化ホールの外観だとか、有名人の関与にこだわりを持つのでしょうね。ハードばかりにこだわって、まったく中身(ソフト)のない建築物展覧会は、むしろ痛々しく滑稽に映るだろうと思いますが。建てれば終わり、って話ではないことを想像していかないと大変なことになると思います。加茂水族館はそれこそ倒産の危機に瀕してた老朽して、見栄えでいえばボロボロの小さな田舎の水族館にすぎなかったはず。それが人の努力や情熱で生まれ変わることができた。そのことこそが、大事にしていかなければいけない事実。後任がどなたになるのかわかりませんし、興味もありませんが、心を失ってしまえば、外側がどれほど立派なものであっても、いずれ人々は離れていってしまうと思うのです。