日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

月日はめぐって、いろいろなことが繋がってる。

2014-10-16 22:59:57 | 日々
先日(10/12)ブログに書いた「冬の犬」という本、一年前の今日、その本について、やっぱりブログに書いていたんだね(ほんとに、ちょうど約1年前のこと、なんだ。)これっ
当然のことながら、いつ書いたか、なんて覚えているわけもなし、内容だって。なのに面白いな。内容なんてー読んだ印象、インパクト、よほど強かったんだ。ほぼ、同じようなこと書いている!「冬の犬」という作品に出会った!記念日。だったのかな~(笑)
はじめて塚本晋也監督の作品を観たのが、山形フォーラムで「KOTOKO」の上映の時だった。監督にお会いすることもでき、なんとお話まですることができた。ワタシ日本の映画であんなに感動したのは初めて。というか、日本にああいう映画を撮る人がいるんだ・・・・っていうぐらい新鮮な驚きがあったのを覚えている。同時期、もうひとつ、もの凄く大切な映画に出会ったのも覚えている。「ピナ・ヴァウシュ~踊り続ける命」大好きすぎて2回観た。もっと観たかったけど(笑)ヴィム・ベンダース監督。(震災の時、福島にきてくれたんだったよね~)
塚本監督、先日、モントリオール・ヌーヴォー映画祭で功労賞を受賞したんですね(おめでとうございます!)挨拶で「今まで受賞した方々が名だたる方々ばかりなので・・・・」って。そこには、ヴィム・ベンダース監督のお名前が。ワタシにとっての思い出とかが面白いかたちでシンクロしていく時って、自分にとっても大事な時期にあたっていることが多いんだな。。。。
今に繋がってる大きな流れのきっかけは、やはり「ガイア・クアトロ」との出会いで、同時期に自分が企画した「流形の響き」。なんとなく、自分のすすみたい方向性(どんな生き方をしたいのかな、って感じの意味)を感じ始めた時に出会った大きな大きな衝撃だったのが「ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート」(ほとんど山ブラさんにお世話になっていますね。感謝の気持ちをこめて手伝えるところは手伝ったつもりでしたが、足りてないですかね・・・・)そして、「或る音楽」(高木正勝さんの音楽製作を追ったドキュメンタリー)が決定打みたい。映画を観た数日後、とても不思議な体験をした。そしてついに。。。(高木正勝さん)の音楽を生で。凄いな、叶うんだな。。。すべてが、同じ流れのように繋がっている(自分のなかで)
・・・12日に、本屋さんで、ちょっとインパクトあり、の人とすれ違ったんだ。スーツケースをごろごろひいてて、エスカレーターのちょうど脇でだったから、目もあったんだけど。日に焼けてて、髪の毛はちょっと長め、民族衣装を着てたから「あ、アフリカンの人だな(って、決めつけてるw)」って。ささっ、と通り過ぎたんだけど。。どうも今となって気になったりする(?)
とりとめもなく、つらつらと書いてみる気になりました。来年の今頃は、この文章を読む事になるから。読んでどんなふうに感じるのか楽しみです。
そうそう、本貸してもらいました。読むのが楽しみ♪



おくのひと

2014-10-14 09:39:10 | 映画・音楽
昨日の高木さんの演奏を聴きながら、
この映画のこと、あるシーン、シーンがだぶって思い浮かんでいました。
とても複雑な映画でした。作り方も、最初はずいぶん粗いな~って感じていました(考えたら当たり前です。まだ、20代の監督なんです!なんて凄い!!)でも、ずっとずっと心から追い出すことができず。で、この映画がワタシを離さない力ってなんなのだろう?って考えたら「おじいと暮らした日々のかけがえのなさ」その一点だったように思うのです。村にはいろいろな問題が起こります。でも、この作品の凄さって、一番シンプルなところにある(ハルナという少女は、赤ん坊の時におじいに拾われて成長しました。)目にはみえない、大きな大きなものに抱かれて、自然の一部として生きて行くっていうことをとてもうまく表してるとこなんじゃないかな、と。
電気も水も通らない暮らし、とても今のワタシには耐えられないと思うけれど、それよりも、おじいとの、時間が緩やかに流れる暮らし、生きて行くために必要なことって、ほんとうにほんのちょっとでいい。。。村人との触れ合い、絆、自然の恐ろしさ(人間の無力さ)。おじいが死んで、山を降りることになる。この暮らしが、ずっとずっと続けばいいのに、って、この現代に住んでいるワタシがそう思ってしまう。高木さんの音楽が、心を温めてくれるのは、たくさんの人が求めるのは、その記憶を恋しく思う気持ちなのでは?こんなに進化した社会に生きていながらも、祖先から引き継いだDNAが、まだ身体の一部に残っているとしか思えない。
自然の色彩は、とても豊かだ。風のささやきだって聞こえる。「帰りたいよ・・・帰りたいよ・・・」って、人は時々、ふと思うのかもしれない。映画のラストは泣けた。高木さんが話してくれた、97歳のおばあとの会話は、まさにその世界の出来事だ、って。まだ日本にも、そういう場所が残っているのでしょうか。

ビエンナーレ

2014-10-13 23:39:15 | 映画・音楽
今宵、第六夜 音楽家であり映像作家の「高木正勝」さん登場~~

もう、本当に本当に高木さんを招聘してくださった山形ビエンナーレ音楽部門関係者の皆様
そして山形に来て下さった高木正勝さん、
ありがとう~~~~~!!!!って叫びたいです

まさかまさか、(「或る音楽」という作品に出会って以来)本当にこの山形で、生で聴く事ができるなんて思いもしませんでした。
思ったとおりの音楽。思っていなかった意外にお茶目すぎる素顔?(笑)素晴らしき自然体。
どうやってこのような音楽たちが生まれてくるのか、見える気がしました。
楽しかった~。感動的だった!!明日からまた、頑張る。
自分の五感が、いかに錆び付いているか思い知らされた気分です。
山形、いいな~~~よかった、山形住んでて!

台風が来る前にpart2

2014-10-12 14:24:26 | 
こんなによいお天気!!も明日には、崩れてしまう。台風よ、どうぞ、お手やわらかに。
秋の日差しがすばらしい、というのに、相変わらずワタシは、おうちに籠っているのが好き。
でも、今日はちょっと散歩してみよう、と言う気分になったのだった。本が読みたいな~と思って探しに。
本。。。読みたい作品が見つかるかな?本とは、まさに「出会い」。
本屋をはしごしたけど、今日は収穫なしだった。
途中で、読書よりも、別のことをやりたい気分になっちゃったからだな(笑)
でも、、、アリステア・マクラウドの「冬の犬」をみつけて物思いにふけったのは、よい時間だった。(笑)
カナダの作家さんで、31年間にたった16篇しか執筆してないの。たぶん、短編だけ?そして、2冊の本に。
「灰色の輝ける贈り物」と「冬の犬」
家に帰って、あー、「灰色の・・・・」を購入してくるべきだったかな。。。とちょっと考えてた。この作家さん、亡くなったの、最近なのかな?追悼、というコーナーができていたから。
友人が貸してくれた本なのだけど、はじめて読んでびっくりした。
「ああ、人生って、まさにこういうものだよね。」「今までワタシが読んでいたもの、って一体なに?!」という気持ちになった作品だったから。
意味なんかじゃない。これこそが、作家といわれる人の表現というものだ、って自然に思えた。
同時にワタシは全然違う世界に住んでいるかのようだ。この作家のような人たちや、この作品に描かれているような人たちが大好きなのに、全然違う・・・
この作品の凄さをごく自然に受け入れられるようになりたい。
こんな風に!
時代そのものの変化の影響はとても大きいけれど、自分の中での「好き嫌い」の変化、または興味の対象の変化は(また、変わらず好きであり続けるもの)は、自分という、一番わかっていそうで、実はわからないとも思える自分を理解するうえでの、大きなヒントになるのだ。どこへいくのかな、自分?(笑)ちょっと背伸びするくらいの感じで生きていこうかな、って。。。(まだ、もう少し)

・・・なーんてことを書きながら、寝る前にはしっかりDVDで「水曜どうでしょう」を鑑賞し、リラックスして眠りにつくのであった。人間とは、なんと多面的であることか!!(笑)てへっ。