今朝はミルクティにしました。
私はどちらかというとコーヒー党ですが、娘は大の紅茶党でした。
紅茶にうるさいだけあって、彼女が入れる紅茶は格別でした。
娘が大学二年生の夏休み、一人でイギリスに旅立ちました。
直行便ではなく、格安のエアロフロートを利用、ロシア経由でロンドンへ
娘を初めての外国へ、それも一人旅。夫婦で心配しました
ロンドンでのスティ先は、イギリス人のジョンさんと結婚されている瑠璃さんの
お家。瑠理さんは、私の叔母の教え子でした。
無事に着いたと、国際電話が来てほっとしたものです
娘は一ヶ月の滞在中、ロンドンは勿論のこと、エジンバラ、スコットランドと
一人で旅をしてきました
このときの経験が彼女を強くして、後の仕事にも役だったようです。
娘はイギリスと紅茶とピーターラビットの虜になりました。
特に紅茶の入れ方にうるさくなりました。
その後、イギリスに行く度に、紅茶とウエッジウッドのピーターラビットの
カップを買ってきました。
ジョンさんご一家には本当にお世話になりました。今も、瑠理さんとメール
のやりとりをしています。
娘が逝って後、娘が東京駅近くのホテルにアフタヌーンティーの予約を入れて
いたことを知りました。
娘が亡くなる前、病室での会話を思い出しました。3月頃だったでしょうか。
友達が5月頃、名古屋から日帰りで来るけど、どこで会うかと何気に話すと、
東京駅周辺のホテルがいいわねと、iPadを検索していました。
娘は、私の学生時代からの友をよく知っていました。
しかし、娘の様態が次第に悪くなり、私は親友に断りを入れました。
アフタヌーンティ四人分の予約。
二人は、私と友の分。あと二人は娘夫婦の分だったのでしょうか。
娘は何も言っていませんでした。
娘の彼の好意もあり、仕事でアメリカに旅立つ妹夫婦と私たち夫婦で使わせて
もらいました。
妹とは以前、イギリスを旅して、本場のアフタヌーンティーを体験しました。
美味しいお菓子とお紅茶の並ぶテーブルに、微笑んでいる娘の写真を立て
かけると、ホテルのスタッフがお嬢さんにと紅茶を運んでくれました。
私は涙が止まらなくて困りました。