










ここ数日の暖かさで、我が家の花たちが競うように咲き始めました。
パンジーとビオラはプランターから溢れんばかりです。
昨年の今頃、庭のビオラを摘んで、娘の病室に飾りました


まだ、花瓶の水を取り替える体力が残っていた娘。
でも、白血球が極端に減って免疫力が心配でした。
「お母さん、お花にアブラムシが付いてたよ」

「ごめん、気がつかなくて。可哀相だけど、捨てようね」
白血球がだいぶん増えて、娘は一時退院しました。
なんと、退院してすぐに娘夫婦は沖縄に旅立ったのです。
彼女は入院中から計画をたてていたのです。
インターネットで、ホテル、飛行機を自分で予約していました。
あの体力と病状で・・・。
私たち夫婦は心配で、心配で・・・。
でも、彼が付いているからと納得させました。
昨年の桜の開花は早くて、娘たちが沖縄に行っている頃が
見頃でした。
毎年お花見する近くの公園に行きました。
毎年、娘夫婦と一緒でした。
「あの子たち、今、なにしているかしら。メールしょう」
桜の下で缶ビール片手の夫の姿を添付してメールしました


「いま、お茶してます」と、ケーキのお皿の写メールの返信。
彼女の姿が見たかったのにと、夫婦でがっかり。


でも、楽しんでいるみたいで良かった。
それから一ヶ月後、娘は黄泉の国に旅立ちました。
春は、私にとってつらい季節となりました。
