北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

生まれて初めて,掘りました・・・

2009-04-30 05:40:00 | 木工など
[本記事は Doblog で 2008-11-09 19:00:00 に載せたものです.]

直前の記事でご紹介した「知的DIYの技術」(中野不二男,新潮選書).
これが役に立ちました.

2週間前,不注意で指を傷つけてしまいました.
これからはケガをしないよう,作業台を使うことにしました.
でも,工作用の作業台がありません.

先週,DIYのお店で物色していたところ,レスキュー仲間のKさん に遭遇.

# 彼は「有限会社 アーシス/arsis inc.」の社長さん.

彼いわく,そんなの自分で作ればいいじゃん・・・
この挑発的な発言にオヤヂは燃えました(大げさに言えば,です).
上等だっ!受けてやろうじゃねェか・・・

で,当日買ったのは工作台にする天板と脚.
天板といっても一枚板ではなく,集成材でもなく,1枚 89円の切れっ端,3枚です.
こいつに4本の脚を垂直に立てる.
L字形の鉄板で脚を補強しても,作業中はぐらつき必至.
脚を固定しなければ・・・
そう考えて,思いついたのが次の方式.

対角の脚に棒を付けて,クロスした棒の交点を固定する.
こうすれば安定度は増すはず.
脚と棒は,ほぞ組みの必要がありそう.
でも,ほぞ穴なんて開けたことがない.
丸い穴なら電動ドリルであっという間に開けられるけど,
ノミを使ってほぞ穴を掘るなんて・・・

そこで役に立ったのが,冒頭の本.
ノミを「歩かせる」のがポイント,と書いてありました.



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Kさんの挑発にまんまと乗せられたオヤヂでしたが,なんとかなるものです.

# 格言- その1
  為せば成る,為さねば成らぬ何事も.

本に書いてあったとおり「ノミを歩かせて」,35mm の角材にほぞ穴が貫通.
4本の脚/角材に貫通させるのに根気は要りますが,
想像していたより簡単な作業でした.

# 格言-その2
  案ずるより,掘るが易し.

オヤヂはどちらかといえばブッキッシュ(bookish)な人間です(自己評価).
行動よりも思索に傾きがち.
当たって砕けろ的戦法は苦手です.
だからこそ,小田実の行動に敬意を表していますし,
開高健の行為と語彙に憧れています.

まっ,それはともかく,ほぞ穴掘りに挑戦して,見事!成功です.
不慣れな素人なので出来ばえは良くありませんが,
なによりも貫通したことが自信をつけさせてくれました.

# 格言-その3
  必要は自信の母である.
  初志貫通.

この必要,すなわち作業台作りは不注意なケガがきっかけでした.
ほぞ穴を「掘る」・・・
オヤヂは「開ける」と思っていたのですが,黒部の太陽のごとく,
あるいは青の洞門のごとく,掘り進めばその先に光が見えてくる.

# 格言-その4
  ケガの光明.

と,言う訳で・・・2枚目の画像はオヤヂの堀り跡.



お跡がよろしいようで・・・
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