亡き親友が「日本の良心」と呼んでいた加藤周一の一冊.
初めて読んだのが「羊の歌(上・下)」(岩波新書)で,予備校時代でした.
それから「雑種文化」とか「日本文学史序説(上・下)」とかに進み,
著作集(15巻)を購入するに至りました.
最近では「夕陽妄語」などを書店で見つけるたびに購入しています.
「二〇世紀の自画像」(ちくま新書)は3つの部分から成っています.
「プロローグ - 私に二〇世紀」
15ページほどで,著者の眼で見た二〇世紀を概観しています.
「第一部 『戦後』とは何だったのか」
成田龍一氏によるインタビュー(対談)です.
「第二部 戦後思想史の中の加藤周一」
成田龍一氏による筆者の思想の解説です
加藤周一は「日本の良心」.
二十代の青年(親友)が的確に言い当てていたことに今更ながら驚きますが,
加藤周一の文章の明晰さにも読むたびに感動を覚えます.
15ページほどのプロローグだけでも立ち読みして頂きたいと思います.
氏のカバー領域の広さにはついていけず,
分かる部分にだけ同感・共感する貧弱な読者なので説得力に欠けますが,
オススメの一冊です.
【2009-08-19 追記】
氏は昨年12月5日に故人となりました.
初めて読んだのが「羊の歌(上・下)」(岩波新書)で,予備校時代でした.
それから「雑種文化」とか「日本文学史序説(上・下)」とかに進み,
著作集(15巻)を購入するに至りました.
最近では「夕陽妄語」などを書店で見つけるたびに購入しています.
「二〇世紀の自画像」(ちくま新書)は3つの部分から成っています.
「プロローグ - 私に二〇世紀」
15ページほどで,著者の眼で見た二〇世紀を概観しています.
「第一部 『戦後』とは何だったのか」
成田龍一氏によるインタビュー(対談)です.
「第二部 戦後思想史の中の加藤周一」
成田龍一氏による筆者の思想の解説です
加藤周一は「日本の良心」.
二十代の青年(親友)が的確に言い当てていたことに今更ながら驚きますが,
加藤周一の文章の明晰さにも読むたびに感動を覚えます.
15ページほどのプロローグだけでも立ち読みして頂きたいと思います.
氏のカバー領域の広さにはついていけず,
分かる部分にだけ同感・共感する貧弱な読者なので説得力に欠けますが,
オススメの一冊です.
【2009-08-19 追記】
氏は昨年12月5日に故人となりました.